139 空間魔法などの主人公1人がいなければ成り立たない不安定なものを基にした大発展を目にするたび感じる砂上の楼閣っぷり
具体的な例えを出し過ぎると特定の物語になっちゃう可能性があるので難しいんですけど、多いのが空間魔法系の能力ですね。
その能力では生きている人間も亜空間に自由に出入り出来るのでその空間内で安心安全な一大拠点を築くとか、のやつ。
あとは大体主人公特有のユニークスキル、それで拠点や治めている土地の防衛力文化度を桁違いにアップさせてる系のやつも。
お馴染みの外れスキルだけど使い方次第!な場合は主人公一人がいなくなっても他にもそのスキル持ちは数いるので弟子がいれば大問題には発展しにくいとは考えられるんだけど、主人公さんスキル唯一無二!なものだとほんと主人公さんが何かで突発的に命を落とした場合ってどうするんだろうってめっちゃ不安になる。
オレはその安心安全拠点に住んでる住民かよ。
住民のふりして物語に入り込むなよ。
でもさ、なんかすごい不安にならん?
あなたがいなくなった後保護下にいる人間達どうなるの?って。
きっと、今悔しい思いをさせられてても手を出せない対抗勢力がこれ幸いとばかりに一気に潰しに来ると思うんよな。
空間魔法内にいたら物理的にも潰されたり放り出されたりしそうだなって。
そう考えるとまだ通常空間に存在してる、ユニークスキルで防衛力文化度爆上げ拠点は今後の進化は期待できないけど今すぐ建造物は無くなりはしないから安心?
(でも中には主人公が滅の時点で解除されそうな設置物もあるんだよ。こわい☆)
日本というまあまあ安全な国で生まれ育って世界最高レベルの長生きができる世界線で生きてるとさ、多くの人は漠然と「自分は多少の病気はあれどおじいちゃんおばあちゃんになれるのが当たり前」な感覚になっちゃうんだろうね。
その上、物語の主人公だから不慮の事故や暗殺があっても命までは絶対にとられない長生きする保障があるからそれを基に人生設計、大発展を計画しちゃうのかもしれない。
でもやっぱり読んでてソワソワしちゃうわ☆
「え、主人公が倒れて少し療養生活に入った時点で破綻するよねその商売」
「すべての物資を主人公さんに集約してダンジョン探索は危なくね?」
「自分の健康体が今後も続くものとしてすごい過信しとるけど大丈夫か?」
「部位欠損まで治癒能力それ自分には使えないけど前線に出るの?」
杞憂が止まらないぜ!
ガハハ!
ほんでちらっと思ったんが、圧倒的な超人一人より常識の範囲内の優秀が複数人いた方が長い目で見ればいいよねって。
※ここからうろ覚え歴史コーナー、有識者間違ってたら教えて~!
あのみんな知ってる徳川家康の部下に本多忠勝っていう鬼神みたいな強さをした武人がいたんだけど、彼って戦ではめっちゃ活躍して天下統一にも多大なる貢献をしたんだけど、いざ泰平の世になったら家康から距離を置かれたんだって。
鬼神のごとく敵を屠ってきたってイメージがこれからの幕府には邪魔だったみたい。
で結局、彼は小刀、彫刻刀みたいなものでうっかり傷をつけた指先から化膿して死に至ったらしく。
戦の申し子のような鬼神の最期がそんな感じで。
命を預けた主君にも重用されなくなって、一緒に時代を駆け抜けてきた多くの同門、同志とは違い自分は畳の上で看取られながら死ねてしまって、彼は最期何を思ってたんだろうね。
そういや今まさしくそこ界隈のドラマ放送されてない?
待合室でそのTV特集の音声聞こえてたわ。
やだ。
有識者が増えてるじゃないの。
やだ。
じゃあ私が細かいとこ間違ってる歴史知識を披露してるの多くの人に目撃されるの?
やめてよ!!!!
ほんでまあ、時代の大転換期にはまさしくオーパーツみたいな英雄が登場するのは世の定めでもありそうだし主人公さん達が唯一無二超人でもいいか。
別に多くの主人公さんズは時代の大転換期に生きてたわけじゃなく、大きな騒乱もない国にある意味騒乱を起こしたみたいになってるけどいいか。
でも歴史有識者の的確な厳しい間違い指摘はよくない。
優しく指摘してくれ。
泣くぞ。




