１１７　【風潮シリーズ】着飾ることに興味がなく「こんなドレスじゃお腹いっぱい食べられないわ」しょんぼり主人公さんを好ましいものとして表現する風潮

「とてもお似合いですよ」

(何かと理由をつけて主人公さんを着飾らせるヒーロー、味方のおモブさん)

「こんなに締め付けられるんじゃお腹いっぱい食べられないわ」

(こんなに美しいのに自分を着飾ることには興味がなく食にしか興味がない食いしん坊ギャップなワタシを見て)

「あなたらしい(クスクス)」

(ヒーローカラーの高価な装飾品には全く頓着せず食べることに夢中な主人公さんを微笑ましく眺め)

(ドレスにしか興味がないと一方的に決めつけた他の貴族女子と主人公さんを比較するヒーロー)

着飾って嬉しいよりも、

「これじゃあお腹いっぱい食べられないわ」

(着飾ることに興味がなく他のモブ女子とは一風変わったワタクシ素敵でしょう？)

で周りの好感度稼いじゃうあれ(純粋なる悪意)

前回の書いててこれも入れ込もうかと思ったけど長くなりそうだったのでシリーズ化した。

世界一需要が私にしかないシリーズ。

『４　攻略キャラそっちのけで食べ物に夢中になり逆に目に留まっちゃう主人公』

↑これの姉妹。

食に夢中な着飾りに興味のない主人公さん＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞着飾り女子

このパターンを摂取し過ぎて「もおそれはええかな～」ってだけの話。

美より食！を売りにした主人公さんばっかりだから飽きたなって。

他のアピールポイント見せてえん。

ヒーローも着飾り女子サゲて主人公さんを祭り上げるのやめてえん。

そもそもなんでそんなに着飾り女子がこうも高確率で魅力のない存在として描かれてるんだろうか。

外見より内面を重視してます高価なドレス装飾品を断り喜ばない控え目遠慮が美徳な主人公さんとの対比のためかしら。

ドレスや宝飾品にしか興味ない＝めっちゃお金使う、散財、頭悪そうのネガティブイメージなのかしらねヒーロー君にとっては。

たしかに見た目ばかりに気を使ってるヒューマンは知性がないように描かれがちよな。

よく頭がからっぽって表現されるけどその人があなたの前にいない時何してるとかわかんないよね。

家で弁護士になる勉強してるかもしれんやん。

そういやあったなそんな映画。

着飾るのが好き

→そこにお金をかけられる財力があるって一目でわかる

→お金持ちは好きじゃないの価値観

だから気に障る！とかもあるんかな。

本当は着飾るの好きだしいっぱい高いバッグも靴も欲しいけどお金がないからこっちは我慢してるのになんであんたは……！みたいな。

単純な嫉妬。

正直なとこ、そんな全力で興味の矛先を外見ファッションメイクに振り切ってたら内面のというか、特に学業(普通科)に興味が向く余地は残されてないだろうなとは思う。

ファッション関係以外に割く時間が物理的に足りないだろうし脳のリソースも余ってなさそう。

他の趣味でも同じく。

だから試験で点は取れない、からそれが頭が空っぽという世評に繋がってる？

筋肉バカ脳筋って言葉もあるように外面と内面への手のかけ方が著しく偏ってるように見えると人は人をくさしたくなるものなんだろうか。

まあわかりやすいハイブランドものしか身に着けてない人類は嫌われがちよな。特に女子。

それ着て見下しマウント取ってくるような人間性なら思う存分嫌うけど、好きなブランドだからそれ着てるし集めてるだけなのにあれこれぐちぐちネタにされんのは鬱陶しいよな。

彼女らも多数からはどう見られてるか理解した上でその服装を選んでそうだけど鬱陶しいもんは鬱陶しい。

どんだけ他人のファッションに興味あんねんってなる。

(特大ブーメラン)

(詳しくは)

(１１４　女の子のファッション描写に悩んだらコレ☆『ショートパンツ・黒ニーソ・キャミ・パーカー』)

「一目でハイブランドとわかる服やバッグはダサい」とかさ。

全身ハイブランド装備できるブランドものたくさん所持してる人が自分はそう思うって結論付けただけならまだしも、そうじゃない人達がやんやゆうてるのって、なんか……裏に熟成された嫉妬心でもあんのかなって邪推しちまうぜ！

全力でナ〇キ✓ロゴ装備を全身に纏っててもネチネチされないのに。

それハイブランドとコラボしてるやつやで。ネチネチせんのかい。

ふつーに「全身それってダサｗ」の少し違う方向性でネチネチしてくる人種もおるにはおるか。

自分に関係のない、ぱっと見お金がかかる散財してる(ように見える)女性を必要以上にくさすのって「お金好き放題使えて羨ましいですな」の自己紹介よな。

ヒーロー君は有り余るほどお金持ってる設定ですけどね。

男性がゆうてたら「いや君らその層の女性の視界には入ってないと思うわでも君らの方は興味津々に見える」ってなる。

ヒーロー君はその層の女子に興味ない設定ですけどね。

■【散財】さん–ざい［名・自他サ変］

　金銭をやたらに使うこと。また、金銭をむだに費やすこと。

〈明鏡国語辞典 第三版〉

■［散財］さん ざい｟名・自サ｠

　お金をたくさん使うこと。

〈三省堂国語辞典 第八版〉

元々『散財』って言葉にはネガティブなイメージがあったんだけど、三省堂さんの方はそこまでやね。

やたら、むだに、っていう表現はされてない。

無駄ってあるけど他人が他人のお金の使い道を無駄って一方的に決めつけるのもあれやな。

自分で無駄だと思いながらお金使ってたら散財って堂々とゆうてええんかな。

んで、ヒーロー君は主人公アゲに使われる散財女子の出費を高確率で軽蔑してるけど、

でもさ～ヒーロー君さ～

主人公ちゃんさんに対して金に糸目を付けないのにさ～？

自分色のドレスやアクセサリーばかり馬鹿の一つ覚えかくらい相手の好み丸無視で作らせてさ～？

城塞レベルの物件をポンと購入したり土いじりが好きな主人公ちゃんさんのために温室を作らせたりしてるのにさ～？

なんでそんな着飾り女子、散財女子を嫌うの～？

お前もじゃーん。

結果的に“俺の女”も着飾り女子の仲間入りじゃーん。

散財女子と政略結婚した場合の方が結果的に出費抑えられると思うんだけど～？

自分とは関係ない社交界女性達の散財をなんでそんなに悪様に言うの～

君のお金を使ってるわけでもないのに～？

「領民からの大切な税をそのように」のやつなの～？

いやいやいや～

君んとこのその豪華な住まいも服も食事も高度な教育を受けられたのも主人公さんに思う存分貢ぐ元手も同じく領民から長年集めた税のおかげなんじゃないの～？

税収ではない討伐報酬、魔道具の特許なんかで稼いだお金でもさ～？

能力を気兼ねなく伸ばせる環境に生まれついたからでしょ～？

なんで主人公さんに貢ぐ分だけは美化されて問題視されないの～？

「家格に合わせたふさわしい装いをすることは必要なのだ(キリ)」じゃねーよ。

着飾り女子も同じやんけ。

あのさ、好きな女のやることなすこと疑わない全肯定のハーレム要員アホ王子と君はおんなじやからな？

どこが違うねん。ゆうてみい。

俺はあいつらとは違うしっかりと物事を考えられているのだ自信満々顔はやめろ。

な？

え？

あなたは元孤児ですべて自分の努力才覚のみで掴み取ったもの？

だから貴族のあのような散財を許せず？

あのお金が少しでもあれば孤児院の子供達は今も元気で？

それ、現孤児があなたに対して今思っていますよ。

全現孤児が思てるよ。

“好きな女のやることなすこと疑わない全肯定野郎”

“少し彼女に話しかけただけで理不尽な威圧を飛ばしてくる理不尽貴族と同類勘違い野郎”

“案外ファッションセンスねーな自分が着てる服は執事が全部用意してるからそうなるか”

とも思われてるよ。