108 ヒーローの見た目過剰に持ち上げ描写への疑問
前回のと少し繋がってる。
ふつーに疑問なんだけど、これでもか!ってくらいヒーローの顔面、スタイルなんかの外見の素晴らしさを事細かに何度も説明するのってなんで?
もちろん全ヒーローじゃないけどかなり多ない?
隙あらば外見アゲ。
そういったタイプのヒーローの多くは幼少期から老若男女関係なく迫られて人間不信女嫌いを発症してる、っていう設定だからそれを強調するためにも必要なんかな?
でもそこまで魅了に近い魔性な威力を持ってなくても、主人公さんの相手のヒーローさんはめちゃくちゃかっこよくて素敵で、もうとにかくかっこいいんです!って描写されてるよな。
(イケメンってもう古語かなと勝手に感じてるんですが、かっこいい美しい可愛いをひっくるめた外見がとても魅力的な男性っていう意味になる『イケメン』に代わる言葉ってなんかある?)
とにかく主人公のお相手は国で1、2位を争うどころじゃなくとにかくぶっちぎり1位の外見なんです!みたいな。
人間離れした美貌にスタイルで!みたいな。
ヒーローの戦友親友ポジの、ヒーローより身分が上の王太子ならヒーローと同じくらいの美貌かそれ以上でもギリ許してやるよ、な感じも中にはあるよね。
あくまでヒーロー側でヒーローと深い付き合いじゃないと皆を魅了する顔面は許されないみたいな。
大昔に「2位じゃ駄目なんですか」が有名になったけど、ほんまその気持ちになる。
1258位でもよくね?
そりゃ国が違えば1位じゃなくなるかもしれないんでしょうがね?とにかく主人公さんの国、生活圏内、テリトリー内ではお相手のヒーロー様がずば抜けて1位なの!って感じの描かれ方多過ぎじゃない?
なんならお相手が神族とか精霊王の場合、全大陸ひっくるめてぶっちぎりの顔面1位よな。
そもそも人間種と比べることが間違ってるか。
これって結局は物語の作り方なだけで、主人公(=作者)の夢女子気質が引き起こす現象なのか、
それとも主人公(=読者)として楽しんでね♡の自己投影型読み手に対しての心遣いなのか。
もしかして男性向け男性主人公のヒロイン描写もめっちゃ外見アゲされてんのかしらね。
とにかく人間の体のつくりを無視した不自然な巨乳が多いのは知ってるけど。
私も主人公に対するヒーローの接し方を見て「なにこいつきっも」って感じることがあるので、主人公=私の自己投影型と言えなくもないのか?とは思うんですが、顔面圧倒的1位じゃないとダメ!とは思わないんですよねえ。
ただ、好みの系統の顔であるならそれにこしたことはねえけどな!
隙あらば自分(の性癖)を語り――!
以前のエッセイで身分社会だからこそヒーローが権力持ってないと高確率でバッドエンドよな~的なことを書いたのですが、権力さえあればそこまで圧倒的な1位見た目よ!は必要はないような。
外見のアドバンテージもあればよりイージーモード人生にはなりやすいだろうけどすべてがプラスに働くわけでもなし。
ヒーローはすべてにおいて他の男性より圧倒的に優れてないと界隈に認めてもらえないのかしら。
抱き上げノルマもあるしプレッシャーすごそう。
主人公ちゃんさんは平凡で取り柄がなくてオドオドしてても簡単に認められるのにね。
ヒーロー君、これまできっもって800回は思ってごめんね。




