ポテチとビールそれと信長 時空警察編
『世界は広いのぅ。日ノ本だけでもしりつくせんのにまだあるのじゃからおもしろい』
『はいっまっことおっしゃるとおりでございまする!』
蘭丸が目を輝かせながら信長をみやる。
『じゃがのぅ、美味なものを食したいというさまざまないみでの欲求がみたされる物がないのだ。先日食べた珍妙な芋の揚げ物が食いたくなってきた』
ウツロは殿のこのみをさっして、かんがえつくかぎりのポテチをかんがえた。
収納ボックスをあけると休憩時に保存しておいたサワークリームオニオン味のポテチがあったので、信長に進呈することにした。
あと、クリアアサヒとスーパードライ。
『なんと面妖な茶器ぞ、銀色をしておる。雅じゃのう』
『との!くいっとどうぞ』
『むむむっ!どうのむのじゃ』
『ここをカチッとするとしゅぱーっと!』
プルタブのあけかたをレクチャーすると信長はかちりと親指で開けてかおりをかいだ。
『なんと芳醇なかおりぞ!これはなんという酒じゃ』
深井はあごをくいっとさせるとキメ顔でいった。
『アサヒッスッパードゥルアイィ!!!』
『ささっのんでくだされ』
『どれどれ』
ゴクゴクとはのまず口に含みころがすとはきだした。
『なんぞこれは!!しゅわーっといえばええのか、あわだちよったぞ!妖術か!?』
『との!それは炭酸ともうしまして未来、さきの時代にかいはつされるのみものにございます!しゅわしゅわとはじけ喉でのむと大変びみにございます!』
『そのごかぁーっ!というのが風流でござる』
ウツロがそういうと、しかりしかりと影法師がひざをたたいた。
『なるほど、のむぞ』
『はいよっとのの!いっきいっき!いっきがけ!ここはイクサバ宴のはな!戦国のはなとおなじよのぅ!のぅのぅ!ののぅのみもうす!』
とこえをかけると一気一気!とあおりだした。
『がははは、うっうっうまい!!ぷはぁーーー』
『かぁっー!!!』
『ポテチでかわいた喉にしゅわーっとかけめぐるのどごし!最高に美味である!』
『でかしたぞ深井とウツロ!価千金ぞ!!』
『ははぁーっ!至極恐悦の極み!』
歴史の影で友情を育むものたちがいるのとは反対に影でうごめくものたちがいた。




