チャラという男 七つの罪源編
『おぶつはしょうどくだぁー!!』
ひゃっはーと火炎放射器を噴射したのはチャラだった。
緑の騎士も一緒にやこうとしたがめにみえぬ壁のようなものに炎をおそくされ、範囲外の周囲だけが炎をすばやくうごかしたので、いわに流れ分かたれる水のようになった。
『あす、あすへの希望なんじゃこの種籾は』
『ならなおさらその種籾がくいたくなっちまったなぁ!!』
一人芝居をしながら二人を焼こうといかれくるっているチャラは物理がきかないとしると魔道具、影の導をとりだした。
ポケットにはいっていたそのボールペンは線をかくとそのインクの影に意識をもたすことができ、自在に操れるという品物だ。
そらそらそら!!!と地面に怪物をかいていく。
その間も緑の騎士と藤堂は剣で激闘をくりかえしている。
エイリヤンのような怪物が産み出され、緑の騎士のこうか範囲に入る。
影は意識と魔力によって無機物判定をうけないので、たやすく侵入した。
足をとられ動けなくなる二人。
『まえまえからうざかったんですよねぇ!指導不足教育教育死刑死刑ってスモールモーターのパワハラかよ!』
『抜かったか!』
藤堂は素早くホバーブーツを脱ぎ捨てた、緑の騎士も甲冑脚をはずして応戦する。
『土肥、教育教育死刑死刑』
『申し訳ございません!』
これが中間管理職の辛いところ。
魔力を帯びていない無機物だけが遅くなる範囲内で藤堂は居合術柄どめをおこなった。
柄止めは相手が抜く瞬間に柄をおさえる方法だがレイピアなので刺す瞬間に剣であわせて先端をついた。
『ピエロか貴様は?小器用な真似しくさって』
『これでは決着がつかんな』
実力が拮抗していたので藤堂は足場を刀に魔力をたらふくこめてぶちぬいた。
崩れるアスファルトの道路。
『時間稼ぎが狙いか、こしゃくな真似を』
『おい、土肥あとで教育な!チャラつれていけや』
『了解!』
そうはさせまいと跳躍するがチャラの火炎放射気で進路を狭められた。
チャラのおいたちは誰が聞いても不幸だとおもうもので両親はおらず、物心ついたときから義母から虐待をうけていた。
そんななか育っていった彼はアウトローで誰にも相手にされなくなって最後には極道を相手にたちまわっていた。
彼をスカウトしたのが土肥でスタミナ、運動神経、戦闘能力がずばぬけているとみぬいたからだ。くわえて後天的ではあるがfpsのやりすぎで殺しが習慣になってしまっていた。
彼の輝ける場所はないかと考えた親戚の土肥が面倒を見るという約束でChronosで暴力を活用できるよう取り計らったのだ。
しかし、いつもどさくさにまぎれて仲間をころそうとするので問題児あつかいされていた。




