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【完結】この神が送り届けよう〜白の世界から迷子救出!〜  作者: 仮面大将G


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第57話 ホテルの世界 その1

「よし、ではホテルの世界へ行くぞ」



「わーい!私初段ベッドがいい!」



「なんですかその武道強そうなベッド!?」



「我はピンクのベッドが良いな。ハート型だとなお良いぞ。そうだろう瞬よ?」



「俺に共感求めんな!!てか最近お前ずっと気持ち悪いな!!嫌だわそんなベッド!!」



 いつも通りのやり取りを繰り広げる三人の後ろで、矢田井は両手と両膝を着いて落ち込んでいる。



「あれ?どうしたの矢田井さん?組体操の練習?」



「誰が一人でピラミッドの練習するんですか!!落ち込んでるんでしょどう見ても!!」



「いや、あれは扇の練習だと思うぞ」



「だとしたらどの部分だよ!!あんな持ち手の扇見たことねえよ!!」



 落ち込んでいるのをお構い無しに騒ぐ三人に恨めしい視線を向けつつ、矢田井が口を開く。



「いや、オイラ祭りの世界の管理人なのに出番ほとんど無かったなあって……」



「なーんだそんなことか!だいじょーぶだよ!矢田井さんだけじゃなくて各世界の管理人はまた出番あるから!ね?地の文さん?」



「え?そうなのかい?やったあああオイラもまた出られるぞおおおお」



 いや、そんな予定は無いですね。ゲストキャラは基本的にその回限定の登場です。



「おいねえじゃねえか!!先輩適当なこと言わないで貰っていいですか!?」



「ごめんごめーん!私落ち込んでる人見ると根拠の無い希望を与える癖があるんだよねー!」



「めちゃくちゃ性格悪いなおい!!」



「ええええ!?オイラの出番やっぱりあれで終わりでい!?」



「うむ。だがお前はまだ登場しただけマシだ。中には管理人がいない世界もあるのだぞ。落ち込んだ時は自分より下の者を見て安心するのだ」



「とても神の言葉とは思えねえな!!」



 瞬のツッコミが矢田井の嘆きを上回るボリュームで響く。

 だが城田と真美はそんなことは気にしておらず、次の世界へ行く準備を進めていた。



「さあ、ホテルの世界へ向かうぞ」



「わーい!ところでホテルって何の略?ホームセンターテルズルームシェア?」



「なんでホームセンターとルームシェアするんですか!!同居人のクセがえげつねえな!!」



「いや違うぞ。保育園で提供される瑠璃色のりんごのことだ」



「おい毒りんごじゃねえか!!保育園何提供してんだ!!」



「いやこの間コンパクトミラーに『世界で一番美しいのは誰だ?』と聞いたら保育園児だと答えられのでな」



「何してんだ!!魔法の鏡携帯すんなよ!!」



 レギュラーメンバーが軽快な会話を繰り広げるのを、矢田井は羨ましそうに見つめている。



「いいなあ、オイラも次の世界に着いて行けたらなあ……」



「ん?なんか言った?好きな寿司ネタの話?」



「聞き間違え過ぎだろ!!絶対そんなこと言ってねえよ!!」



「えーっと私の好きな寿司ネタはねー、樹液かな!」



「カブトムシか!!そんなもんシャリに乗せんな!!」



「我の好きな寿司ネタは吹田市だ」



「大阪の!?どうやって握ったんだよ!!」



「特に万博公園の辺りが美味いぞ」



「知らねえけど!!お前に食われる吹田市の気持ち!!」



「うう……全然オイラの話を聞いてくれやしねえ……」



 結局三人で会話を脱線させてしまう状況に、矢田井は更に落ち込んでしまった。



「もーうるさいな。そこまで言うなら着いて来たらいいじゃん!」



「え!?いいのかい!?」



「うむ。お前が望むのなら連れて行こうではないか。行くぞ」



 城田が右手を上げて白いドアを出現させる。

 ドアノブを握った城田は、ドアを開けて矢田井を誘った。



「さあ、お前から行くのだ」



「本当にいいのかい!?やったああ!これでオイラもレギュラーメンバーdうわあああああ!!!!」



 勢い良く白いドアの向こうに走って行った矢田井は、ドアを抜けた瞬間真下に落ちて行った。



「ええええ!?おい城田お前何したんだよ!?」



「バンジージャンプの世界に送ってやっただけだぞ」



「お前えげつねえな!!開けたらもう崖なのかよ!?」



「うむ。あの一瞬で命綱を装着できていれば良いな」



「できるわけねえだろ!!仕打ち酷いな!?」



「いや、煩かったのでな」



 全く反省の色を見せない城田。真美は会話に加わらず、ドアの向こうに顔だけ出して矢田井が落ちて行ったところを見ている。



「わお!矢田井さんランダムな方向にバウンドしてはね回ってるよ!」



「ラグビーボールか!!よく生きてたなおい!!」



「よし、ではホテルの世界へ向かうぞ」



「お前はもうちょっと反省しろ!?」



 改めて白いドアを出現させた城田は、ドアノブに手をかけて回す。

 三人がドアをくぐると、そこは黒基調のタイルが敷かれたシックな空間。

 カウンターテーブルが奥に置かれ、スーツを着て髪をオールバックにセットした男が立っている。

 かなり高級なホテルのようだ。



「わお!良いホテルっぽいね!これって予約とかしてあるの?」



「うむ。フ〇ーザの名前で予約してあるぞ」



「ファミレスの悪ふざけか!!よく受け付けて貰えたな!?」



「私あれ貰って行こうかなー!あのアメニティコーナーってやつ」



「そのものを!?豪快過ぎるでしょう!?」



 シックな空間に到底似合わない会話をしながら、三人はフロントデスクへ向かった。

細かいんですが、城田のセリフはできるだけ漢字を増やしてます。今回で言えば真美は「うるさい」城田は「煩い」みたいに。なので城田のセリフだけ漢字になってるとかは誤字ではなく意図的なので!多分ここまで書いてて誰も気づいてないちっっっちゃい小ボケなので一応説明をしておきました。知らねえよ!ってツッコミ待ってます。

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