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【完結】この神が送り届けよう〜白の世界から迷子救出!〜  作者: 仮面大将G


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第44話 CDショップの世界 その2

「いただきまーす」



 少年が夕飯を食べようとしている時、不意に現れたのは……。



「久しぶりでごわすな!」



 出荷されたはずのカニの友達だった!



「栄吾郎はどうしてここにいるの?」



「おいどんにも分からないでごわす。気づいたら脱走してたでごわすな」



 そして再び始まった栄吾郎との平和な日々。

 だがそんな日々に、突然の危機が訪れる!



「妹の茂子がカニサラダ軍艦にされそうなんでごわす!助けるのを手伝ってくれるでごわすか?」



「栄吾郎の頼みなら、僕はいくらでも手伝うよ!」



 手とハサミを取って飛び出した二人を、加工業者たちが待ち受ける!



「このカニはカニサラダ軍艦になると決まっているんだ!それとも、お前もカニサラダ軍艦にしてやろうか?」



「そんなことさせるもんか!栄吾郎の妹は、絶対に僕が助け出す!」



「おいどんはカニサラダ軍艦になる覚悟ができてるでごわす」



 ようやく妹の元に辿り着いた栄吾郎たちは、衝撃の事実を知る……!



「茂子はカニサラダじゃなく、かに玉にされるだって!?もし断ったら、栄吾郎がかに玉にされちゃう!」



「おいどんはかに玉になる覚悟ができてるでごわすよ」



「待てーっ!そのカニを逃がすな!」



「この隙間に横歩きで入るでごわす」



「そんなところ栄吾郎しか入れないよ!」



「自分の横歩きを信じるでごわす!」



「信じても僕の面積的に無理だよ!横歩きがどうとか関係ないよ!」



 茂子と再開した栄吾郎と少年は、加工業者からの逃亡劇を開始!一人と二匹は、無事逃げ切れるのか!?



「兄者、拙者を置いて逃げるでござる」



「そんなことできないでごわす!」



「拙者はかに玉になる覚悟ができてるでござるよ」



「おいどんもかに玉になる覚悟ができてるでごわす」



「いたぞ!捕まえろ!」



「栄吾郎ーーー!!!」



『EIGORO 2』


 2025年6月22日 世界同時上映開始!

 公開を記念して、売店ではカニ味のポップコーンとカニ汁が発売中!映画館へ横歩きで急げ!



 城田は早速



「この野郎またやりやがったな!!」



 何?また文句あるの?



「ありまくるわ!!冒頭ぶっ込みボケの頻度高過ぎるだろ!!ていうかよく見たら2の方が公開日早いじゃねえか!!」

 


 いやだって、『EIGORO 2』の公開が決まったんだよ?宣伝くらい挟まないと。



「前も思ったけどその映画何なんだよ!!カニ側も食われる気満々なのはなんで!?」



 栄吾郎は漢だからね。覚悟はいつでもできてるよ。



「知らねえよ!!妹も忍者みたいな喋り方してたな!?」



 そりゃだって、茂子は漢だから。



「女なのに!?ずっとカニが覚悟できてるせいで予告に緊張感ゼロなんだよ!!」



 なんでそんなにEIGOROに文句言うの?何が気に入らないの?



「本編と関係ないところだよ!!もうこのボケ1個で半分くらい使ってないか!?」



 そうだよ?EIGOROはこの作品の大事な要素だからね。



「今まで出て来てなかっただろ!!良いから早く本編始めろ!!」



 仕方ないなあ。じゃあ本編始めますよ。覚悟はできてるかい?



「あのカニよりはできてねえよ!!始めろ!!」



 はいはい。じゃ、本編スタート!



 城田は早速ヘッドホンを手に取り、CDの試聴を初めた。



「城田さん何聴いてるの?まんじゅうこわいとか?」

 


「なんで初手落語なんですか!!音楽聴いてくださいよ!!」



「我が聴いているのは寿限無だ」



「落語だった!!もうどうしようもねえな!?」



 未だ口にガムテープを貼られて話せない展張は、苛立ちを隠しきれず右足でトントンと床を叩いている。



「ほら、早く展張の気に入るCDを見つけますよ!落語コーナーから離れて!」



「えー?もっと聞きたいよ落語!私たちのボケの参考にもなるかもだし?」



「ボケ意識的にするのやめて貰えます!?」



「我は落語の扇子の使い方を学びたいぞ」



「センスの使い方を学べよ!!音声だけで扇子見えねえだろ!!」



 堪え切れず、展張が口からガムテープを剥がそうと苦闘している。

 端の方がペリペリと剥がれ出し、展張の口が見え始めた。



「ああもう、展張が喋り始めそうですよ!真面目に探しましょうよ!」



「私たちは至って真面目だよ?CDを買うなら、落語一択!」



「我も同意するぞ。ここにBLACK ROSEのCDもあるが、はやり落語だろう」



「もうダメだこいつら!!あとなんでロックンロールの世界のバンドがCD出してんだよ!!」



 遂に展張は口のガムテープを剥がし切り、大きな声を出した。



「ちょっとあなた!真面目にやりなさい!」



「ほら展張怒ってるじゃないですか!早く音楽のCDを……」



「違う!あなたよあなた!ツッコミのあなた!」



「え!?俺!?」



 瞬に指を突き付けた展張は、目を吊り上げてまくし立てる。



「私は落語が聞きたくてこの世界に入ってるんです!!音楽なんてどうでもいい!CDと言えば落語!この一択です!!あなたは何も分かってない!音楽は今ならサブスクで聴けるけど、落語は聞けないでしょ!?」



「ええ……。ええ……?」



「さあそこの二人!!私の気に入る落語のCDを持って来なさい!!」



 展張の声で、城田と真美は素早くCDを取って来る。

 二人が同時に掴んだそのCDは……。



「『皿屋敷』だよ!」



「素晴らしい!!最高のチョイスです!!この世界をクリアとしましょう!!」



「ええ……?ええ……?」



「うむ。やはり我々のセンスは素晴らしかったようだな。さあ、次の世界はリモコンの世界だ。どんなリモコンがあるか期待するが良いぞ」



「ええ……?」



 困惑する瞬を無理やり連れ、三人はCDショップの世界を後にした。

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