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165.封神の塔

【☆★おしらせ★☆】


あとがきに、

とても大切なお知らせが書いてあります。


最後まで読んでくださると嬉しいです。




 迷宮都市ナントへとやってきたわたしたち。

 都市長のキウイさんからの依頼を受けて、わたしはこの都市の迷宮に行くことになった。


『うひゃあ! おっきな塔~』

『ぴゅるるるぅ~……おっきぃ~』

『しゅげー、でけー』

『てんをつく~』


 わぁ! と魔物の赤ちゃんたちが、空を仰ぎ見て言う。

 わたしたちの目の前には、巨大な塔が建っている。


 真っ白な塔が、空にむかって伸びている様は、どこか、神々しさを覚えた。


 キウイさんが言う。


「このダンジョンは、【封神の塔】と呼ばれております」

『ほーしん? おばちゃん、ほーしんって?』


「神をまつっている、という意味です」

『なんだ、姉ちゃんをまつってるのか!』


 いやいやいやいや……。


『ぴゅ! きりえたわーだわ!』

『きりえたわー』

『すてきなおなまえ!』


 いやいやいやいや……。


「ここにも神さまがいらっしゃるのですか?」


 ノアール様以外の神さまがいることは、聖書にも書いてある。

 だから別に驚きはしない。(天導、そしてわたしはノアール様しか信奉してないけども)


「ええ。というより、前迷宮主が、その神さまなのです」

「あ、なるほど……」


 ではこの塔のどこかに、前迷宮主である、神さまがいる……と。

 しかし、ううん……。


「神さまなのに、その新しい、悪い迷宮主に負けてしまったのですか……?」

「ええ。地上に降り立った神さまは、とても年若い子だったようでして。まだ力もさほどなかったようなの」


 なるほど……。

 天導にいたとき、聞いたことがあるわ。

 神さまの(地上での)力の強さは、信者の数で決まるって。

 地上に降り立ったばかりの神さまに、信者なんてほとんどいない。


 だから、前の迷宮主は、悪いやつに負けてしまったのだわ……。

 可哀想に……助けてあげたい。


「キリエ様。その前の迷宮主のところへ、あなた様のお力で、転移できないんですかい?」


 わんこさんが提案してくる。


「偉大なるノアール神様のお力は、便利な道具ではないわ。多分無理ね」

「あ、いや……キリエ様のお力……」


「ノアール様は、おいそがしいお方だから。できることは自分の力でやらないとね」

「いやあの……はい……」


 神さまもきっと、わたしなら自力で解決できる、って信じてくださってるんだわ。

 だから、直接迷宮内に飛ばさなかったんだもの。


『またねーちゃんがオカシナこと言ってる』

『ぴゅ~。きりえおねえちゃん、ちゅきだけど、たまにへんなことゆー』

『ゆー』

『ばかとてんさいはかみひとえってゆーらしいよ』

『『『なるほど!』』』


 さて……。


「いきましょう、みんな」

『『『『おー!』』』』

【★大切なお知らせ】


新連載をスタートしました!


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