139.続々・川遊び【閑話】
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
ガンコジーさんがわたしのために、水着を作ってくれた。
わたしはくま子さんと一緒に、森の茂みへと移動。そこで水着に着替えることになった。
「よっと」
くま子さんが身に着けてる衣服を、豪快に脱ぎ捨てる。
ばるん、と音がするくらいのナイスバディだわ。
一方でわたしはつつましい丘が……。
「ん? なんだい? 胸をじぃっと見つめて」
「くま子さんってスタイル良いわねって思って。いいなぁ」
「そうかい? こんな脂肪の塊がうらやましいのかい?」
「ええ。わたしももう少し大きかったら……」
つるぺったんじゃあね。
「あんたも人並みに、色恋に興味あるんだね。意外だった」
「違うわ。もう少し胸があったほうが、威厳がでるかなぁって」
「威厳ねえ」
「わたしどうにも、なめられてるっていうか、子供に見られるというか。これでも、聖職者なのだから、もう少し威厳を持ちたいのよ」
やっぱり、ビジュアルの説得力って大きいと思うのよね。
わたしみたいな子供っぽい女が説法を解くより、大人の女性が解いたほうがいいと思うの。神聖さが加わるし、神様に対して畏敬の念を抱いてくれるかなって。
「威厳ねえ……別にいいんじゃあないの。うちらが信奉してるのって、そのなんちゃら神じゃなくてキリエ神なんだから」
「うぐ……だからノアール神さまなの。みんなも信じてほしいのにぃ」
「そりゃ会ったことない神様よりも、目の前にいる女神さまをみんな信じるさね」
うう……ノアール神様、ごめんなさい。
わたしが神扱いされてて。
でもお心の広いノアール様なら、許してくださりますよね、きっと。
大丈夫、みんなも本当は奇跡を起こしてるのはわたしではなく、ノアール神様だってわかってくれてる、はず、よね?
「うっし、着替えた。さ、いこうか」
くま子さんはビキニタイプの水着。
健康的に日焼けした肌に、ばいんぼいんな胸とお尻。すごいわ、殿方の視線を独り占めにしちゃう、わがままボディ!
一方でわたしはワンピースタイプの水着。胸も尻もぺったんこだから、普段着のときよりも幼く見える。神聖さのへったくれもないわ。
うう……。
「何凹んでるんだい。ほらいくよ」
くま子さんに手を引っ張られて、わたしはみんなのもとへ向かう。
あまり幼くみられたくないわ、こんな、凹凸のない体を……。
『あ、姉ちゃんと母ちゃん帰ってきた! おーい!』
川のほうでくま吉くんがぶんぶんと手を振ってる。
わたしはくま子さんに隠れるようにして近づく。
『姉ちゃんはなんで隠れてるの?』
「恥ずかしいんだってさ」
『全然恥ずかしくないよぅ! こっち来てあそぼーぜい!』
くま子さんが背中を押してくる。
そうよね、子供っぽいのは今に始まったばかりではないんだし、それにみんなに馬鹿にされるわけでもないからね。隠すことはないか。
「ど、どうかな?」
「ぐわあぁあああああああああああああああああああああ!」
「ちゃ、チャトゥラさん!?」
聖十二支のリーダー、チャトゥラさんが目を押さえて転がってる!
ど、どうしたのかしら? ケガ? すぐ治療しないと!
「キリエ様、美しすぎますぅうううううううう!」
「え?」
「なんという美しい裸身! もはや神! こんな美しく素晴らしい裸身を間近で見たら、目がつぶれてしまいますぅうううう!」
「ど、どういうことなの?」
美しいものをみたら目がつぶれるの?
あ、新しい概念すぎる……魔物ってそういうもの?
『わぁ! 姉ちゃんちょー似合ってるぜー!』
「そ、そう?」
『そうだぜ! さぁ川遊びしよー!』
くま吉は目がつぶれてないみたいだけど……。
チャトゥラさん、大丈夫かしら?
「治癒はしなくていいの?」
「大丈夫さ、キリエ。君があまりにまぶしすぎてまいってしまったようだね」
ヴァジュラさんがそう説明するけど、まぶしすぎる?
神様の力をお借りしてるわけでもないのに……。
「ま、難しいことかんがえないで、みんなと遊ぶといい」
「そうね。くま吉くん、おまたせー」
【★新作の短編、投稿しました!】
タイトルは――
『俺だけステータスオープンできる件~ごみスキル【開く】のせいで実家を追放されたが、ステータス確認できる俺はチートスキルもS級アイテムも選び放題。馬鹿にした皆、金も名誉も手にした俺を見てねえ今どんな気分?』
ページ下部↓にもリンクを用意してありますので、ぜひぜひ読んでみてください!
リンクから飛べない場合は、以下のアドレスをコピーしてください。
https://book1.adouzi.eu.org/n8337ii/




