表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
113/196

113.邂逅、戦闘




《チャトゥラSide》



 さてキリエがどんちゃん騒ぎしている一方その頃。

 アニラ、チャトゥラ、そしてメドゥーサのキリエ大好き三人組はというと……。


 奈落の森(アビス・ウッド)のとある場所へと向かっていた。



「よぉいぬっころよぉ。いいのかぁてめえ。あの牛女をオレ様のキリエの元においてよぉ」



 隣を歩くのは赤髪で、長身の女アニラ。

 一見すると獣人系の美女に見えるが、その実、暴虐竜と恐れられし魔王種が一匹、アニラである。



「仕方あるまい。キリエ様がやつをおいとくと決めたのだから」

「しかし……オレ様は許せねえぞ。あんな裏切り者! 寝首をかいてやろうか……」



 アニラとエレソンは親友同士だったのだ。

 友達を殺されて、とても腹を立てているのである。



「やめておきなさい。キリエ様が悲しむのは目に見えて明らかです」

「ちっ……! 命拾いしたな、牛女。キリエが博愛主義者でよ」



 チャトゥラとアニラ、メドゥーサ同様に、ヴァジュラにたいしての怒りを抱いている。

 キリエから頼まれて仕方なく、やつを仲間に入れてるに他ならない。



 キリエを泣かしたり、裏切ったりしたら……。



「……そのときはワタシたちで秘密裏に始末すれば良い」

「サンティラの言うとおりです」



 メドゥーサ・サンティラは、ぴたりと足を止める。



「どうしました?」

「……近い」

「敵ですか?」

「……そう」



 チャトゥラ、そしてアニラも驚いていた。

 


「ヴァジュラの言うとおりでしたね。この場、このときに、敵が襲ってくると……」



 彼らはヴァジュラから情報を得て、この場にやってきたのである。

 キリエを狙う、13使徒という、他の魔王の手下がくるとのことだった。



 チャトゥラの耳にも人の足音が聞こえてきた。

 ヴァジュラは敵であるはずなのに、こうしてキリエ側に有利な情報を流している。



「不思議な女だ」

「まあいい。来るぜ……?」



 アニラたちが構える。

 そこに現れたのは、2……いや、3体の魔物だった。



 アニラは右手に魔力を込める。

 びきびき……と右手だけが竜となる。


 鋭い爪と、赤い鱗に包まれた腕を、アニラは思い切り振る。

 ズバンッ……!!!!!!!



 アニラたちの前の地面がえぐり取られる。

 下を覗けば、奈落にでも通じてるのではないかというくらいの大穴ができていた。



「動くんじゃあねえぞ。てめえら……13使徒とか言う連中だな?」



 アニラが尋ねると、男が一歩前に出る。

 チャトゥラには見覚えがあった。



「貴様確か……サーティーン……!」



 ヴァジュラを狙っていた13使徒がひとり、サーティーン。

 チャトゥラの顔が怒りにゆがむ。



「また襲いに来たのか。学習しない馬鹿で困る」

「黙れ犬! こないだの雪辱を晴らさせてもらいにきたぞ!」



 サーティンの左右には、仲間らしい魔物がいた。

 人間の女の姿をした、魔物。



 そしてがたいのいい魔物、トロル。

 どちらもかなりやり手であり、名持ち(ネームド)であることがわかった。



「ナナ、スリー。この犬はおれがやる。残りはおまえらに任せる」



 ナナ、スリー、そしてサーティーンは会うなり戦闘態勢に移った。

 どうやら目的は前回同様らしい。



名持ち(ネームド)ごときが、魔王種に勝てると思うんじゃあねえぞ……!」

「……殺す」



 アニラ、そしてメドゥーサもやる気十分だった。

 3VS3の戦いが、始まろうとしていた。

【☆★読者の皆様へ お願いがあります★☆】


良ければブックマークや評価を頂けると嬉しいです!


現時点でも構いませんので、

ページ下部↓の【☆☆☆☆☆】から評価して頂けると幸いです!


ポイントが入ると、更新を続けていくモチベーションが上がります!


よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ