スポーツ漫画は何故面白いのか?
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お盆休み、毎日暑くて残暑厳しいですね。
自分もダラダラしていて中々やる気が起きません。
こういう時は好きなものに没頭します。今は、甲子園を見たりしてリフレッシュしてます。
今年は優勝校の呼び声高い学校が次々と姿を消していく。跳ばないバット?になってからホームランが少ないこと。暑い夏の中、投手戦の試合も多い。
見ている自分はエアコン効いた部屋の中でアイス食べて観戦してるのに……この暑さの中、選手たちの日焼けした顔。
もうね〜頭が下がるくらいです。m(_ _;)m
そうそう 甲子園を見てるとスポーツ漫画がとても読みたくなります。
私のお気に入りは
・野球なら
「ダイヤのエース」1,2「忘却バッテリー」
・バレーボールなら
「ハイキュー」「ハリガネサービス」1,2
・サッカーなら
「ジャイキリ」「ブルーロック」「アオアシ」「BE BLUES〜青になれ」
ざっと思い浮かべても結構あります。
こうして書くとサッカー漫画が熱いかな?
これらの作品は全て完結(連載中は除く)まで読んでます。
失礼ながら、恋愛漫画、特に異世界は途中で飽きてくる作品が多々あるのに。ああごめんよ~(^_^;)……
スポーツ漫画、特にスポ根系は、ほぼラストまで読む。いや、ラストこそ読まざるを得ない。
う〜ん……これは何故なんだろう?
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改めて自分なりに考えて見たら、スポーツ漫画って主人公たちの行き着く未来が明確化してるんですね。
特にスポ根は背景の土台がしっかりと決まっている。
そうです。スポーツには必ず予選の試合がありその先には全国大会がある。この土台にそって物語は必ず進む。
勝つか負けるか?
非常に分かりやすくてきりが良い。
後はこの土台に沿って描く作者の視点です。
土台をバックに作者が何が描きたいのかは、その作者の個性で変わってくる。
「ダイヤのエース」ならば強豪校に野球留学した主人公の野球チームの物語。
彼の夢はこの学校で野球部のエースになる事。
だが、同期に大きな壁となる天才剛腕エース級の投手がいた。主人公は田舎暮らしの満足な部員数も足りない下手くそ弱小チームのピッチャー。
初めは変化球も投げられない不器用な主人公が、チームを鼓舞する強い性格で必死に努力する。
そして彼を取り巻く周りの監督、憧れの先輩が秘めたる才能に気がつきアドバイスをする。
必死の猛訓練をして、彼独自のピッチングの技を高めていく。
いつしか主人公は、同期のライバルとエースのポジション争いまで才能を開花させて勝負に挑む。
この作品のもう一つの面白さは、甲子園(本戦)をほぼ描かずに、東京都の予選や練習試合ばかりです。普通の作品は主に甲子園の試合を描くのに。
この辺りは作者の主観、こだわり何でしょうかね。
読者が知りたいのは、主人公の学校が強豪だらけの激戦区で甲子園に出れるのか?
主人公は同期のライバルに勝って、チームのエースになれるかどうか?
ストーリーの目的が明確です。
だから完結まで自分は読めるのです。
バレーボールの「ハイキュー」「ハリガネサービス」も同じです。
インターハイ(全国大会)優勝の目標軸は同じです。
「ハイキュー」ならばバレーボールのアタッカーとして、致命的背の低い主人公。
同期の天才セッターとコンビを組んで、目にも止まらぬ速さの速攻を武器に、次々と強豪校を打ち破っていく。
小さな巨人が、大きな選手のブロックにも屈せずバッタバッタとスパイクを決めていく爽快感。
「ハリガネサービス」ならば、大怪我したトラウマで、ジャンプが跳べなくなったモヤシみたいな気弱な主人公が、信じられない回数のサーブばかり猛練習をして、いつしか誰もが認める日本一のサーブのエースになる。
スポ根はパターンが明確だけど、バリエーションがあってとても魅力的なジャンルです。
元巨人軍の長嶋さんの名セリフをもじって
“スポ根漫画は永遠に不滅です”と、私は言いたい!
このスポ根の土台さえあれば、実際の高校スポーツ競技の全国大会が無くならない限り、今後も新たなるスポ根漫画のヒット作は現れるでしょう。
あ、「ジャイキリ」は高校大会でなくJリーグでしたけどね。(^o^;)
まあ、社会人も面白いよね!
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そして今、私が一番ドキドキして読んでる野球漫画の連載は
「ダイヤモンドの功罪」原作者は平井大橋先生。
“この漫画が熱い!”ではないが、読んでてとてもワクワクしてます。
(※ ここからはネタバレしますので、嫌な方はここからは読まないでください!)
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この野球漫画はスポ根はあまり無いのです。
さっき迄やたらとスポ根大好き!スポ根最高!とスポ根愛ばかり伝えてましたけど……(^_^;)…
うー、なんつうのか他のスポ根とは、一味切り口が違う。
とても異質な野球漫画です。
野球漫画というよりは、若者特有のピュアで繊細、悩み多き青春。そうとても心情的に切なくなる。
一種恐怖すら感じる作品です。
「大きく振りかぶって」と絵が少し自分には似た絵柄に思えてますが、内容は全く違う。
(この漫画もほのぼのしてて好き)
最初から主人公のスポーツ天才少年の、苦悩と地獄の日々の苦しみを描いてるんですね。
主人公は小学高学年。
この時点でスポーツ頭脳もフィジカルも、他の子よりも次元が違いすぎる。
いわゆるホンモノの天才ピッチャーです。
彼は映像見るだけで、スライダーもカーブのピッチングを誰にも教わらずに身につけられる。
他の子が死に物狂いで練習して得る技を、いとも簡単にできる。
だから少年の手はピッチャーなのにとても綺麗。
豆だらけの手なんか彼には無縁。
だって練習しなくてもすぐに投げられるから。
同じ球種だけで完全試合すらできる、アホみたいな能力を持ち合わせている。
流石に漫画だからこそ描ける。
まさに生まれながらの天才中の天才です。
ただ、彼は自分の才能を呪ってる。
とても忌み嫌っている。
彼の恵まれた身体能力とは裏腹に少年自身は、甲子園で優勝とかプロ野球選手が目的なんて、はなっから思っていない。
主人公は少年らしく仲間と、ただただ楽しく野球遊びがしたいだけ。
それを周りの大人たちが許そうとはしない。
大人の業というのか、ある意味汚さというのか、少年の才能の凄さを垣間見た大人たち自身の変化は凄まじい。
中には家庭崩壊するヤバすぎの大人までいる。
このぽっと出の天才野球少年を、一体どうしたら怪我なく無事に日本一いや、世界一のピッチャーに成長させることができるのか?
少年からしたら、ホント余計なお世話なのだけど……
否応にも彼の才能を知った大人たちのせいで、彼を取り巻く環境がどんどん変わっていく。
他の周りにいる野球少年たちは少年たちで、主人公のコミ障と溢れる才能故に、主人公のイビツになってしまった性格を嫌い、恐れ、憧れ、そして最後は憎む。
主人公は、そんな仲間との隔たりが嫌で嫌でリトルリーグ(小学生)で公式野球を辞める決意すらしていく。
残酷すぎませんかね──?
まだ小学生なのに子どもたちとではなく、オジサンたちと「草野球で楽しく野球をしたい!」なんて年老いた感覚が、余りにも気の毒すぎませんか?
とても主人公を精神的にどんどん追い詰めていく漫画です。
何だかね、読んでて主人公が可哀想でたまらなくなるんだよね〜?
今のところ救いは母親と一人だけ彼の気持ちを知ってる下手クソな野球少年がいるんだよね。
もしもこの二人がいなかったら精神崩壊してたかも……
この子に誰か優しく手を差し伸べる他の野球仲間や大人はいないの?
と、叫びたくなる。
でもでもこれから、多分出てきそうなのですよ!
うほっ!
その埋もれている野球少年たちの中から。
実際、既に作品の中に出てますね。
多分あの子なのでしょう!
一人だけ主人公を地獄の苦しみから救い出してくれるライバル──。
『なぜ分かるのか?』というと、この作品が気になって少し調べたら、作家さんのデビュー作と二作目?が「ダイヤモンドの功罪」の前身みたいな話なんですね。
こちらのストーリーは、主人公は少年でなく既にプロで活躍する天才ピッチャーと、バッターの二人の話なんですけど。
とにかく何度も言うが面白い。
「天才はとても孤独で辛い!」
まさに天才なんかになりたくなかった少年の悩みと葛藤を描いた異質な野球漫画です。
1話1話読むたびに「この少年は一体どの方向へ行くのか? もしかして余りある才能をどこかで怪我して挫折してジ・エンドになるのか?」
と常に恐怖感を伴う作品。
とても面白いです。目が離せません。
ストーリーの作り方、主人公の一喜一憂する描写の連続。
自分が小説を書くうえで、色々と参考になりますね。
ふと、こういう悩み苦しむ異世界の勇者や、つえー系がでてきたら面白いなあ……と思いました。
残念ながら自分はバトル物は超苦手なので、バトル得意の方に書いてもらいたいくらいです。
ああ、今回も漫画話になってしまった。
最後までお読みくださりありがとう御座いました。
m(__)m




