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アプリで転移って最強じゃない!? ─アプリを使ったら転移できちゃったので、異世界の学園に遊びに行っちゃいます!─  作者: まりんあくあ
第六章 えーっ! あたしの魔力って思念波だったのー!?

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9 大・花火大会、開催!

お待たせしました。大・花火大会開催です!

 あたしたちはみんなで運動場に向かっていた。


 食堂に着いてからはちょっと大変だった。誰もレイアーナさんたちが学園に来ていることを知らなくて、冬夜兄ちゃんなんか完全に敵認定してたよ!


 レイアーナさんが学園長さんから許可をもらって来ているって説明したらみんな納得してたけど、学園長さんに特別寮に来るように言われたって説明した途端にリーゼお姉ちゃんがブチ切れた。


 リーゼお姉ちゃんの仕事は後回しにされてたみたいで、「学園長何やってるの!? 」って。


 そしたらまたタイミングよく学園長さんが食堂に来て、レイアーナさんたちの事情を説明してくれたんだけど。


 ── なんと! レイアーナさんたちの宇宙船ってこの学園と同じ空間にあるんだって。でも、学園と違って、時空間がないから時が止まった状態にあるらしい。……よくわかんないけど!


 宇宙船の中と違って学園にいる間は普通に生活できるから、身体のことを考えると食事を取る必要があるんだって。だからレイアーナさんたちにも寮の食堂を利用してもらうからよろしく! って学園長さんは言いたいことだけ言ってレイアーナさんたちに寮の入館証を渡したらすぐどこかに行っちゃったんだよ。


 リーゼお姉ちゃんが絶叫してたよ……。


 それから、あたしとれーちゃんはクッキーと紅茶をもらって、他のみんなは夕食を食べた。あたしとれーちゃんは戻ったらお弁当があるからね。


 レイアーナさんたちはとても嬉しそうだった。


 冬夜お兄ちゃんと言乃花お姉ちゃんは、レイアーナさんに「手合わせ」をお願いしていた。手合わせってなんだろうね?


 食べ終わったみんなが食器を片付けていると美桜ちゃんが言ったんだ。


「それではサプライズの時間なのです。みんなで運動場に行きますよ!」


 そして、今っていうわけ。あたしたちが運動場に着くと、タブレットを持った師匠が待ち受けていた。


「へえ、花火か」


 冬夜兄ちゃんが準備してあるのを見て言った。すると美桜ちゃんが、


「ふ、ふ、ふ、」


 と言いながらドヤ顔でみんなの方を向いた。


「これから大・花火大会を開催するのです!」


 大きな声で言うと、コホンとせきばらいをしてから続ける。


「名残り惜しいのですが美桜は明日の朝お家に帰ることになったのです。そこで、お世話になった皆さんへの御礼と感謝を込めて、大・花火大会をすることにしたのです。準備はしーちゃんとソフィーちゃんも手伝ってくれたのです。ありがとうなのです。そして、あちらにはなんと打ち上げ花火も準備したのです! 玲士お兄ちゃんが新型花火を開発したそうなので、その発表も兼ねているのですよ」


 すると師匠が笑いながら言った。


「はっはっはっ、かねてより研究中の魔科学の融合実験の際に、興味深い結果が出たのだ。その反応を見るのに花火が実に効率的だったのだ! ぜひ私の解説とともに、じっくりと花火を味わってくれたまえ! それでは早速始めようではないか!」


 師匠がタブレットを操作すると、運動場の奥に設置してあった機械から低い音がして何かが打ち上がった。見上げると空に大きな花火が一つ。


「え? 氷?」 


 それは見たことのない花火だった。大きな雪の結晶の形をした水色の綺麗な花火。開く瞬間には「キィン」という高い音がしていた。


「まずはリーゼの協力で開発した氷花火だ。火薬とともに氷魔法を閉じ込めた玉の開発に成功した。結晶の形はプログラミングすれば自在に変化させることができる。このようにな!」


 次々と上がる花火は薄水色、青色、紫色と玉ごとに色が違っていて、結晶の形も違った。中にはいくつもの結晶が連なった花火もあった。


「師匠、すごいよ! めっちゃくちゃきれいーーっ!」

「はっはっはっ、そうだろうとも! もっと称賛してくれたまえ!」


 師匠が高笑いしてたけれど、みんなの視線は花火に釘付けになっていた。


「なんて素敵な花火……」


 あっ、れーちゃんがうっとりしてるよ! これは妄想注意だ!


 って一瞬思ったけれど、次々と上がる花火にあたしも夢中になって、れーちゃんのことはすっかり忘れてちやった。てへ。

神出鬼没な学園長。でも姫様たちにはありがたい心配りでした。


それにしても、こんな大がかりな花火、どうやって開催できたんでしょうね? 2週間後をお楽しみに!

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