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アプリで転移って最強じゃない!? ─アプリを使ったら転移できちゃったので、異世界の学園に遊びに行っちゃいます!─  作者: まりんあくあ
第五章 ハルヴェストの丘で一騒動

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3 宝石探し競争。勝者は?

 あたしたちはお店のテントの中にいた。宝石探しは長方形の台の上に砂が入れてあるところから、プラスチックのスコップを使って掘り出すゲームだった。一チームに一台砂時計を手渡されて、その砂が落ちきったらゲーム終了になる。


 グーパーじゃんけんの結果、あたしとれーちゃん、美桜ちゃんとソフィーちゃんとメイお姉ちゃんがチームになり、別々の台で宝石探しをすることになった。


「ふ、ふ、ふ。しーちゃん、れーちゃん。勝負なのです! この中で一番たくさん宝石を見つけた人が勝ちなのです。勝った人が全員にお願いごとを聞いてもらえるのですよ」


 美桜ちゃんがえらそうに腕を組んで、胸を張るとそう言った。


「その話、乗ったよ!」


 あたしがグッと握りこぶしを構えて言うと、隣でれーちゃんがクスクス笑っていた。


『しーちゃんと美桜ちゃんってすごく似てるな』


 ── れーちゃん、だだ漏れだからね!


「れーちゃん今失礼なこと考えてたでしょう」


 ジト目で聞くと、知らないふりをされた。ひどい。


 その時、お店の人が砂時計をひっくり返しながら、


「じゃあ、ready,go!」


 と声をかけた。あたしは、


「れーちゃん、どっちがたくさん見つけられるか、勝負だよっ!」


 と言うと、れーちゃんも不敵な顔で、


「望むところだよ!」


 と返してきた。


「ふ、ふ、ふ。勝つのは美桜に決まっているのです!」


 そう言って腕まくりをする仕草でスコップを構える美桜ちゃんにあたしは言ってやった。


「美桜ちゃん。でも、この世界では魔法使えないからね」

「ぐぬぬ、そうでした。それでも美桜は負ける気がしないのです」

「うふふ、美桜ちゃんがんばってね。わたしも負けないよ」

「楽しみだね。どんな宝石が出てくるのかな」


 くやしそうな美桜ちゃんにソフィーちゃんとメイお姉ちゃんが声をかけた。


 こうしてあたしたちの宝石探しバトルが始まった。


 ところが、まだ開店して間もなくだったからなのか、スコップを入れるたびにコロコロと石が見つかる。瞬く間に石がいっぱい見つかってしまった。


「くうぅ、これでは勝負にならないのです」


 向こうも同じ状態みたいだ。そこであたしは言った。


「みんな、大きさでも勝負だよっ。小さい石はカウントしないということで!」


「しーちゃん、それ採用するのです。一番大きな宝石を見つけた人が勝利なのです!」

「わかった。そのルール、採用ね!」


 美桜ちゃんとれーちゃんがそう言って、ソフィーちゃんとメイお姉ちゃんもオッケーしてくれたので、そこからは夢中でスコップで掘りまくり、たくさんの石をゲットすることができた。


 十分間はあっという間に過ぎて、お店の人が金魚すくいの時にくれるのと同じ巾着型のビニール袋を渡してくれた。


「そこに石の種類が書いてあるから、確認するといいよ」


 店の入口の横に置いてあるボードを教えてくれる。みんなで見に行くと、たくさんの石の名前が書いてある。だけど……。


「駄目だ。よくわかんないね」


 似たような石がたくさんあって、どれがどれなのかさっぱりわからない。


「ちっ、そう簡単に一攫千金は無理かー。くうぅ、本物ならお宝なのにー! どれ? どれがお高い石なの!?」

「美桜にもさっぱりわからないのです。メイお姉ちゃんはどれがどの石なのかわかるのですか?」

「うーん……似たようなのがたくさんあるね。いくつかは分かるけど、どの石に価値があるのかとかはわからないよ。だけど、どれも綺麗だね」

「わたしはどれもすてきな宝物よ。だって、みんなで探したんだもの。すっごく楽しかったよ」


 ニコニコ笑顔のソフィーちゃんにみんながほっこりした。その時、


「ハッ、そうなのです。みんな忘れてないですか? 勝負はまだ決まっていないのですよ。それぞれ一番大きい石を出すのです!」


 そう言って美桜ちゃんが袋を突き出した。


「ふふ、そうだったね。わたし、結構大きいの見つけたよ」

「わたしは色のきれいなものを持ってきたから、大きさは考えてなかったの」

「ふ、ふ、ふ。あたしの石にかなう敵はいないよ!」

「大きいのを見つけたつもりだけどどうかなー」

 

 あたしは袋の中から一番大きい石を取り出した。


 ── いいのが見つかったんだよねー。優勝はあたしのものだよっ!


 自信満々に一番大きい石を取り出した、んだけど……。


「え、何それ?」

「信じられないのです……」

「うわぁ、大きいね……」

「うふふ。とっても大きい石だね、メイ」


 メイお姉ちゃんの手のひらの上には赤くて誰よりも大きな石。


「冬夜くんの目の色にそっくりなのが見つかったんだよ」


 そう言って嬉しそうに笑うメイお姉ちゃん。


「乙女心の奇跡には勝てないのです……」

「ちっ、優勝はメイお姉ちゃんかー。残念だけど、楽しかったからいっかー。れーちゃんには勝てたしね!」

「仕方ないでしょ。いろんな石を集めたかったんだもの」


 あたしの袋がゴロゴロと大きめの石ばかりなのに対して、れーちゃんの袋にはいろんな色の石が入っている。


「あーあ、結局どの石が本物のお宝なんだろう?」


 ため息をついているとれーちゃんが、


「ね、父さんたちに見てもらおうよ。知ってるかもしれないよ?」


 と言ったので、あたしたちは父さん達に戦利品の石を鑑定してもらうことにした。

優勝はメイでしたー!

メイのお願いごとは、次回をお楽しみに。


それでは、また2週間後にお会いしましょう!

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― 新着の感想 ―
みんなで宝探し、とっても楽しそうでした(*´∇`*) 好きな人の目の色に似た石を見つけるなんてロマンチックですね✨ それは確かに優勝だ! 続きも楽しみです(*^▽^*)
戦利品の鑑定やいかに!? 続きも楽しみです(*´艸`)
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