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アプリで転移って最強じゃない!? ─アプリを使ったら転移できちゃったので、異世界の学園に遊びに行っちゃいます!─  作者: まりんあくあ
第三章 美桜ちゃん、学園にお邪魔しちゃいます!

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4  静かなる攻防と動き出す思惑

学園長ファンの皆様、お待たせしました!

ひさしぶりの暗躍回です(笑)

 時は少し遡る。詩雛と怜奈を見送った学園長室内にて、静かな攻防が繰り広げられていた。


「さて、それで言乃花くんの話というのは何かな?」

「とぼけないでください。彼女たちを学園に誘い込んだのは学園長ですよね?」

「えー、だって詩雛くんが大親友、なんて呼んでる子だよ? 彼女だけ仲間外れはかわいそうでしょ? 向こうも夏休みなんだからソフィーくんと毎日遊べたら喜んでくれると思わないかい?」


 相変わらずの飄々ひょうひょうとした態度で煙に巻こうとする学園長に、少しイラーッとしながらも言乃花は、 


 ── 落ち着いて。学園長の口車に乗せられては向こうの思うツボだわ。


 軽く目を閉じて一度深呼吸すると、再び学園長に目を向ける。相変わらず口元に笑みを浮かべ、眼鏡の奥の瞳がこちらを静かに見つめている。いつも通り表情からは何も読み取ることはできなかった。そのとき学園長が、


「それに、君なら彼女達の世界にある()に興味あるでしょ? 怜奈くんは読書家のようだからいろんな本を知っているんじゃないかな。()()()()()()()()()()()()()のこともあるし、ね」


「それが目的であの子たちを呼び寄せたわけではないですよね? もちろん興味はありますし、先程の学園長の話からすると私たちの世界の何を感知して小説にしているのかは調べる価値があるとも思っています。ですが、それならば彼女たちの魔力を調べる意味がわかりません。実際、彼女たちの魔力は私たちが知るものとは違うようですし」


「そのあたりは芹澤くんが調べてくれるだろう。世界そのものが違うからね、きっと面白いことがわかるんじゃないかな。言乃花くんには向こうの世界の『本』を調べてもらいたいと思っているよ。『箱庭』の本だけでなく、ね」


 ── やっぱり、何か隠しているようね。けれど今の情報だけではここまでが限界かしら……。


 小さくため息を吐くと、


「そちらの件についてはわかりました。……ところで学園長、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()?」

「さて、どうだろうね。きっと()()()()()()()()()()()()よ」




 その日の夕食後、食堂で言乃花はリーゼ、冬夜、メイに今日のことを話していた。ソフィーは厨房でお手伝いをしていて席を外している。よく厨房をお借りするソフィーは、お礼の代わりにと夕食後の後片付けを手伝っているのだ。言乃花の話を聞いた一同は驚きのあまりしばらく言葉を失っていた。


「……俺たちのことが、本に書かれている世界か。それで学園長はしーちゃんをこの世界に呼んだのか? しーちゃんがその話を知らなかったから親友のれーちゃんも呼び寄せたというところか……それで、その本にはどんなことが書かれているんだ?」

「冬夜くん、恐らくそんな単純な話ではなさそうよ。学園長はまだ何か隠している様子だったわ」

「あっの学園長ー! 今度は何をやらかすつもりなのかしら? それに、しーちゃんたちの世界のことも気になるわね、その本のことも」

「私たちのことが本になっているなんて、なんだか照れくさいですね」

「確かに少し恥ずかしいわね。怜奈さんの話によると冬夜くんが主人公みたいよ」

「え、俺!?」


  言乃花の言葉に一気に顔を赤くした冬夜を見て皆が吹き出す。ちょうどその時にソフィーが厨房から戻ってきたため、話はそこで終わることになった。



 一方、学園長室では。


「……以上のように大変興味深い結果となりました。データで見る限り彼女たちにも何らかの魔力はあるはず。だが、我々のものとは質が違うようです。年齢からすればそろそろコントロールを覚えてもいいはずなのだが、彼女らの世界に魔法は存在しないということでしたな」

「そうだね。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()ということになるね」

「実に興味深い! 学園長はそこに世界のからくりが発生するとお考えなのですな」

「彼女たちの力は潜在的なものだ。だが、彼女たちの力はあの世界では不要のもの。もしもその力が発現すれば……」

「おそらく世界の崩壊に繋がるでしょうな……」

「もしくは別の世界からの干渉が生じる。そして今回は後者みたいだね。そろそろ動きがあるはずだよ。君の研究にきっと面白いデータが増えるだろう」

「私が()()()より先に虚空記録層アカシックレコードに到達する日は近い! 待っているがいい!」


 学園長室に芹澤の高笑いが響き渡った。


「さて、面白くなってきたね。こちらの動きはまだ知られたくないし……ふむ、ここはもう一人招待しておくのがいいかな。向こうも動きやすくなるだろうし」


 学園長の思惑とは? そして芹澤が狙う虚空記録層とは? 休暇中の学園に新たな台風が到来しようとしている……






虚空記録層について詳しく知りたいかたは、箱庭本編を読んでください。


れーちゃんしーちゃんに干渉しようとする世界のことは、私の本編を読むと更に理解できます。


しーちゃんが登場する物語

「古墳に入ったら、異世界の姫様の協力者にされてしまったので、日本を救って異世界に転生します! ─We are enlister. Save the princesses of Emulia. ─」

はこちら


https://book1.adouzi.eu.org/n5917gw/


虚空記録層についてはこちら

「絶望の箱庭~鳥籠の姫君~」


https://book1.adouzi.eu.org/n3370hf/


それではまた二週間後にお会いしましょう!

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― 新着の感想 ―
[一言] 学園長の思惑。 続きも楽しみです!(๑•̀ㅂ•́)و✧
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