3 かき氷のシロップを選ぶよー
食堂でついにれーちゃんが念願の主人公とご対面ー
「うーん、なんでうまくいかないんだろうね?」
「それは、私に聞かれても困るよ。だって私初めてだったんだよ?」
「そう! れーちゃんの方が初めてなのに、なーんでれーちゃんの方が大っきいのー!?」
「だから、そんなこと言われても……」
れーちゃんにぶーぶー文句を言っているうちに特別寮の入口に着いていた。ノックをするとしばらくしてカチャリと扉が開き、ソフィーちゃんが顔を出した。
「いらっしゃい、しーちゃん、れーちゃん。待ってたよ」
にっこり笑うソフィーちゃん、あー、この笑顔ほんと癒やされるー。ふと隣を見るとれーちゃんもにっこにこの笑顔になってた。やっぱりソフィーちゃんの笑顔最強だよね!
ソフィーちゃんに続いて食堂に入ると時計が見えた。
「あれ? こっちはもうおやつ時間なんだね」
「ほんとだ。さすが異世界だね」
時計の針は三時を回っている。時間がずれて転移したのは始めてかもしれない。だけど、こっちである程度の時間を過ごしても元の世界ではそんなに時間たってなかったことは何回もあったから、そんなもんなんだろうね。それに、かき氷が欲しいのは、今! だもん。バッチリだよね。
「二人とも座って待っててね」
そう言うとソフィーちゃんは厨房の中に入っていった。四人がけのテーブルに並んで座っていると、入口の方から声が聞こえてきた。
「レイスさん、いつもありがとうございます。今日は少しコツがつかめた気がします」
「それは良かったっすね。こちらもいい鍛錬になってるっすよ。冬夜さん、どんどん強くなってますから」
「そう言われると嬉しいですね……おや?」
冬夜兄ちゃんとレイス兄ちゃんが食堂に入ってくるなり目を丸くした。それから冬夜兄ちゃんがにっこり笑って言った。
「しーちゃんこんにちは、ひさしぶりだね」
「冬夜兄ちゃんこんにちは! レイス兄ちゃんもひさしぶりだねっ」
「ども。しーちゃんは相変わらず元気そうっすね。で、そちらが……」
「あ、はい。はじめまして、守川 怜奈です。レイスさんと冬夜さんですね、よろしくお願いします」
れーちゃんがぴょんと椅子から飛び降りるようにして立ち上がると、ぺこりと頭を下げる。その顔が緩んでいるところをみると、これは妄想注意だよ!
警戒しながら様子をみていると顔を上げたれーちゃんがとーっても嬉しそうに言った。
「ふふ、本当に紅い瞳。本で見た通り」
「本、すか? どういう意味っすかね?」
冬夜兄ちゃんとレイス兄ちゃんが顔を見合わせる。すると冬夜兄ちゃんが、
「言乃花から聞いたんですけど、しーちゃんたちの世界で俺たちのことが本になっているらしいですよ」
「いやー、それは照れるっすね。別の世界で有名人になってるってことっすよね?」
「はい、結構人気の小説だって聞きました。だから昨日しーちゃんに連れてこられた時は本当にびっくりしたんです」
「そうなんすね」
「あ、冬夜さん、レイスさん、お帰りなさい。ちょうどかき氷の用意ができたところです。シロップを持ってきたので好きなフルーツを選んでくださいね」
そのときソフィーちゃんがお盆の上にいくつかのガラスの小皿に入ったシロップを載せて戻ってきた。コトリ、コトリと机の上に並べてスプーンを渡してくれる。
「使い終わったスプーンはこのお皿に置いてくださいね。味見して決めてください。こちらから、マンゴー、桃、いちご、白ぶどう、赤ぶどう、ブルーベリー、デリシオーサです」
「うわぁ、いっぱいー。ど、れ、に、し、よ、う、かなぁ」
「すごいね、虹色ソーダみたいにいろんな色があってすてき。この緑色のフルーツだけ聞いたことがない名前だね?」
「本当だ……あ、でも、きっと知ってるフルーツなんじゃないかな? 前にフレンチトーストを作った時もね、こっちだとパンペルデュって名前だったことがあったよ!」
「そうなの? じゃあ、試してみようよ」
あたしとれーちゃんはデリシオーサと教えてもらったシロップをすくって口に運んた。あ、この味は……
「「キーウィだ!」」
コラボ小説をお楽しみいただきありがとうございます!
ぜひ⭐、ブクマ、いいねで応援してください!
広告の下の♡ボタンがいいねです。いいね、はポイントに反映されるわけではありませんが、楽しんでくれていることがわかり、まりんあくあのやる気パワーに反映されます。
それではまた二週間後にお会いしましょう!
小説本編も楽しんでいただけたら嬉しいです!




