1 二回目の転移、いっくよー!
今回から二章スタートです!
ですが、れーちゃん登場まではもうしばらくかかりますので、お楽しみに。
学園にお邪魔してから一週間があっという間に過ぎた。ゴールデンウィーク中は、温泉に行ったり牧場へ遊びに行ったりと楽しく過ごしていた。その間ソフィーちゃんからの連絡も夜だったから、遊びには行けなかった。かわりにあたしのお出かけの話をすっごく喜んで聞いてくれた。
学校が始まっても、放課後はしょっちゅう友達と遊んでるからおしゃべりの話題には事欠かない。毎晩楽しく通話していた。そんな時におやつ作りの話になって、あたしの世界で簡単に作れるおやつがあれば教えて欲しいってお願いされたんだ。
ソフィーちゃんのことはアプリを閉じると五分くらいで忘れてしまう。スマホのメモ帳に日記をつけたりもしてみたけれど、書いたことも忘れちゃうからあんまり意味がなかった。なので、大きな付箋に大っきな字で書いて、絶対に見えるところにペタッと貼り付けてから寝た。
── これなら忘れずにいられるはずっ。
次の日の朝、学校へ行くランドセルの背中に付箋があるのに気がついた。
『宿題 簡単に作れるおやつを探すこと 必ず今日中に!』
「なんだこれ?」
── こんな宿題出てたっけ?
いくら考えてもさっぱり思い出せない。だけど、この字はたしかにあたしの字だ。
── 今日中? ということは学校の宿題じゃない、よね?
なんでそんなことを書いたのかどうしても思い出せなかったけど、やらなきゃいけない気がすごくする。あたしはその付箋を忘れないように机に貼り付けてから部屋を出た。
「んー、クッキーにカップケーキ。ホットケーキと、それからインスタントのもとを使ったやつ、と」
学校で友だちに聞いた手作りおやつメニューをメモ帳に書き込んだ。
「……後は母さんにも聞いてみるかぁ」
その夜、ソフィーちゃんからの通話でようやく付箋の宿題の意味を思い出した。ちゃんと出来てたあたし、グッジョブ。思わず一人でガッツポーズしてソフィーちゃんに不思議がられた。
『わあ、どれもおいしそうだね。でも、わたしフライパンを使っちゃだめって言われてるから作るの難しいかな』
ソフィーちゃんが興味を示したのはホットケーキとフレンチトーストだ。
── フライパン使うのは確かに危なそうだよね。うーん……、あ、そうだ!
「ソフィーちゃん。フライパンじゃなくてホットプレートならそんなに危なくないと思うよ?」
前に、母さんに教えてもらいながられーちゃんと二人でホットケーキを焼いたときのことを思い出して言った。
『ホットプレートって、何?』
「知らないの?」
『うん。聞いたことないな』
学園にはホットプレートがないみたい。火を使わずに焼ける機械だと説明すると、
『そうなのね。機械ならプロフェッサー芹澤に聞いてみたらわかるかな?』
「おー、師匠なら知ってるかも! ……あ、でも、ちょっと待って」
食堂の電子レンジのことがふと思い浮かんだ。師匠はすごい人だけど、あんなふうに魔改造されちゃったらまずいよっ。
「んー。師匠はかっこいーけど、他に機械に詳しい人っていないのかな? 学園に置くなら学園長に聞いた方がいいかも」
『そうね。学園長に聞いてみるね』
── よし、危険は回避した。
それから数日後。
── ついにこの時が来た!
放課後、部屋に戻った途端に机の上のスマホが鳴った。
「もしもし、ソフィーちゃん?」
『しーちゃん。今から来れない? ホットプレートが届いたからフレンチトーストを作ろうと思うの』
── ラッキー!
今日は母さんがパートの日だから帰って来るまでにはまだ時間がある。放課後の約束は断っても問題ない。だから即答した。
「もちろん行くよ! 待っててね、ソフィーちゃん」
アプリの通話を切ると急いで準備をする。だって五分たったら忘れちゃうもん! バタバタと用意をすると、もう一度アプリを立ち上げた。
「よーし、いっくよー。ディメンションズゲート、オープン!」
目の前に見覚えのある大きな鏡が現れた。
── やっりぃー!
転移門を使えるようになったしーちゃん。いよいよ学園にお邪魔します!
二週間後をお楽しみに。
面白いな、続きが気になる!っと思っていただけたら、ずーっと下の方にある⭐️をポチポチポチっと押したり、ブクマ、いいねで応援してください。
感想もらえるとまりんあくあが大喜びします。レビューいただけると、変な舞いを踊って喜びます。
本編の宣伝です。
しーちゃんが登場する物語
「古墳に入ったら、異世界の姫様の協力者にされてしまったので、日本を救って異世界に転生します! ─WE ARE ALLY. SAVE THE PRINCESSES OF EMULIA. ─」
はこちら
https://book1.adouzi.eu.org/n5917gw/
ソフィーが登場する物語
「絶望の箱庭~鳥籠の姫君~」
はこちら
https://book1.adouzi.eu.org/n3370hf/




