表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アプリで転移って最強じゃない!? ─アプリを使ったら転移できちゃったので、異世界の学園に遊びに行っちゃいます!─  作者: まりんあくあ
第一章 しーちゃん、学園にお邪魔します!

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

23/98

23 ちょっとチートすぎない?

今回で一章完結です!

「とりあえず『後で試す』、と」


 画面をタップしてコマンドを消し、代わりに『ビデオ通話』を選択する。『呼び出し中』の文字がすぐに切り替わると、画面にはソフィーちゃんと学園長さんが映っていた。さっきの東屋みたいだ。


「ソフィーちゃん、ただいまー。ちゃんと無事に帰ってきたよ!」


 心配そうにしていたソフィーちゃんがパッと笑顔になった。


『良かった。しーちゃん、今日はありがとう』

「こちらこそありがとう! 学園長さんもありがとうございました」

『身体は何ともないね? 転移酔いを起こすこともあるらしいけど、詩雛くんは大丈夫そうかな』


 学園長の眼鏡の奥の瞳が優しく細められている。


 ── くぅー、優しくてイケメンで魔法使い! 学園長さん、スペック高いよ。


 あたしはにっこり笑って答える。


「うん、何ともないよ。そうだ、あのねソフィーちゃん!」

『何?』 


 ソフィーちゃんが軽く首を傾げる。

 

 ── うう、やっぱりかわいー! お友達になれて良かったよ。


 と、あぶないあぶない。大事なことを伝えないと。


「あたし、これからも学園に行けるみたいだよっ!」


 みるみるソフィーちゃんの目が丸くなった。それから、パァッと花が咲いたみたいに笑う。


『ほんと? ほんとにまたしーちゃん来られるの?』


 ソフィーちゃんの耳がフルフル震えている。すっごく喜んでくれてるみたいだ。


「うん、ほんとだよ! さっきこのアプリを開けたらメッセージが表示されてね、回廊が開きましたって」

『フフ、無事開通したみたいだね。詩雛くん、アプリで回廊を開いてさっきの呪文を唱えると鏡が出るよ。回廊の出口はいくつか選べるから、好きなところに繋げるといい。なるべく人の目に付きにくい場所にはしてあるけれど、学園に着いたら忘れずに回廊を閉じるんだよ。間違って学園の子がそちらの世界に行くと大変だからね』

「了解です。学園長さん、回廊って一回使ったら次はいつ使えるようになるの?」


 学園長さんは、んー、と言って人差し指を顎に当てる。それからパチン、とウインクをして言った。


『確か一回の転移で千ポイントもらえる、だったかな?』


 あたしは思わずあんぐりと口を開けてしまった。

 

 ── それって、行き放題ってことじゃん! 何このアプリ、もしかしなくても最強でしょ。


『しーちゃん、大丈夫?』


 ソフィーちゃんの声でハッと我に返った。


 ── あまりのチートさにさすがのあたしもフリーズしちゃってたよ。


 慌てて返事を返す。


「あ、ごめんねソフィーちゃん。ちょっとあまりのチート仕様にびっくりしちゃって」

『チートって何?』

「え? ああ、気にしないで。これからは行きたい時に学園に行ける! って思ったらうれしかっただけだよ」


 何となく説明をはぐらかした。あんまり使って欲しくないな、って思ったから。ソフィーちゃんは嬉しそうにニッコリして言った。 


『うん、そうだね。しーちゃん、これからもよろしくね』

「うん、よろしくね。ソフィーちゃん!」


 そのとき、学園長さんが言った。


『さて、詩雛くん。これからはいつでも遊びにおいで。僕も楽しみにしているよ。それからあの呪文は僕と詩雛くんだけの秘密にしてくれないかな。他のメンバーに知られると面倒なことになりそうだからね。そうそう、ソフィーちゃんには君から連絡できなくなることは伝えてあるからね』

『しーちゃん、わたし毎日連絡するからね、大丈夫よ』

「うん、わかった。楽しみにしてるよっ。あ、そろそろ母さんが帰って来ちゃう。またね、学園長さん。いろいろとありがとうございました」


 通話を切ると同時に、玄関のドアがガチャリと開く音がした。


「ただいま、詩雛」


 「おかえりー」と答えながら階段を降りていきリビングに入ると、テーブルの上に買い物袋がのっていた。ヒョイと覗き込むと、袋の一番上にコスモスの種の袋がある。


「母さん、この種買ってきたの?」


 台所で手を洗っていた母さんが答えてくれる。


「ああ、それ? スーパーで配ってたのよ。子どもの日のサービスみたい」

「これ、植えるの?」

「そのつもりよ。でもたくさん入ってるから余りそうなのよね」


 ── おお、これはラッキーじゃない? コスモスは秋の花だもん!


「じゃあさ、これ半分もらっていい? 友達にあげたいんだけど」

「いいわよ」


 ── やったね! これを持って次は遊びに行こうっと。

初めての転移が終わってみると、ここからが始まりでした。今回の話は、コラボ元の「絶望の箱庭」の最新話とリンクしています。

「箱庭」の閑話は、このコラボの少し未来のお話になります。

今回で第一章が無事完結しましたので、次回は記念回となります。本編「絶望の箱庭」全面協力のもとで豪華人物紹介をさせていただきますので、お楽しみに。

二章からは、いよいよ「古墳に入ったら異世界の……」

の本編ともリンクしていきます。


それでは、また二週間後にお会いしましょう。



本編の宣伝です。


しーちゃんが登場する物語


「古墳に入ったら、異世界の姫様の協力者にされてしまったので、日本を救って異世界に転生します! ─WE ARE ALLY. SAVE THE PRINCESSES OF EMULIA. ─」

はこちら


https://book1.adouzi.eu.org/n5917gw/


ソフィーが登場する物語

「絶望の箱庭~鳥籠の姫君~」

はこちら


https://book1.adouzi.eu.org/n3370hf/

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] しーちゃんもこれで転移し放題になったのですね! これはワクワクが止まりませんね(笑) そしてお母さんにもらったコスモスの種。 これはまたソフィーちゃんの元に行かなければ!!
[良い点] 読みいるほど面白く、読み進めていれば、いつの間にか第一章の最後まで読み切っていました! ポイントが一回行く度に溜まるって事は、本当に行きたい放題のチート性能ですね。 最後にしーちゃんが…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ