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面接

それから2年後…、ラストレスティーン(12歳)となり、レスティーンスクール卒業を間近に控えたハナはマキュリーナに連れられ、サンドガルドの流星騎士団長ヴィーナの元を訪れ、流星騎士団本拠の応接室に案内された。


「これはこれは…、雫の騎士団長マキュリーナですわね…。して…、このわたくしに何用でして?」

「ヴィーナ様…、流星騎士団管轄の教育機関モスクールのティーンアカデミーの『セレブ科』にこの者を留学させて頂きたく参りました。」

「初めまして、ヴィーナ様。あたし…、いえ、わたしは…、ハナと言います。どうか…、わたしを…、留学させて下さい!」

「…たやすく首を縦には振りませんわ…。まずはあなたを…、試させて貰いますわ…。」


ヴィーナはハナに何かを試すと伝えた。


「はい。」

「それでは、マキュリーナ。しばしご退室あそばせ。」

「承知しました。」


ヴィーナに退室を促されたマキュリーナは応接室を一旦退室した。


「ハナよ…、これより面接を課しますわ。」


ヴィーナの言葉にハナは緊張した。


「あなたが何故モスクールのティーンアカデミーのセレブ科に留学しようと思ったかお話しなさいまし。」


ヴィーナはハナにセレブ科に留学する理由について尋ねた。


「わたしは、金持ちと結婚したい一心で学問に勤しみ、留学しようと思いました。金持ちと結婚するには相応の教養と、何より、亭主の支えとなる事が大切という事を学びました。しかし、わたしはそれらの方法についてまだまだ未熟です。それで、留学して色んな事を学びたいと思いました。」


ハナはヴィーナに様々な事を学びたいと語った。


「…あなた…、話からして才能を感じませんわ…。」

「!!…」


ヴィーナはハナに才能を感じないと語り、ハナは動揺した。


「…でも…、努力を惜しまない気持ちが大いに見受けられますわ…。『人の実力は一の才能、二の人脈、三の器量、四の努力』…。人脈においては雫の騎士団団長の支持があるから良し、器量においては今はまだまだですが努力次第で大きくなるでしょう…。つまり…、あなたの留学を認めますわ…。」

「ありがとうございます。」


ヴィーナはハナの留学を認めると伝えた。ハナは感激した。


「マキュリーナ、終わりましたわ。お入りなさいまし。」


ヴィーナはマキュリーナに入室を促すと、マキュリーナが入室した。


「マキュリーナ、あなたの連れであるハナの留学を認めますわ。」

「ありがとうございます。」


ヴィーナはマキュリーナにもハナの留学を認めると伝えた。


「ハナ、これからあなたが歩む道は茨の道ですわ。今後も精進なさいまし。」

「はい。」


そしてハナにはこれからも精進するよう伝えた。かくしてハナはモスクールのティーンアカデミーのセレブ科に留学が内定したのだった。

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