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異世界で魔王と呼ばれた男が帰って来た!  作者: 山口遊子


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47/111

47.ランニング


 駅を出て中川と村田との別れ際、駅前で偶然中川の中学時代、村田の小学校時代の同級生だったという吉田京子と出会った俺たちは、4人で駅前のスタ〇でダベっているところだ。


 中川は一言でいうと美少女だが、吉田は高校1年の割に小柄で見た目が幼いので美幼女? 美ロリ? 前髪を額で揃え、髪はショートカットにまとめている。やや短めの制服のスカートといった出で立ちで、二次元好きっぽい村田にはお似合いな感じのだ。


「そういえば、もうすぐ連休だし、春菜は何か予定でもあるの」


「今のところ何もないわ」


 と、一度俺を見て返答した中川。


「あら、春菜、また霧谷くんのこと見てたけど、あなたたち付き合ってるの?」


 中川、なぜそこで赤くなる。そんなことで一々反応をしていると勘違いされるぞ。


 今度の連休も事務所の方をどうするのかまだ決めていなかったな。連休中は休みでいいか。これは、ちゃんと伝えていなかった俺が悪い。


「いや、中川は土日俺のところで仕事をしてるんだが、連休の予定を俺が伝え忘れてたので俺の方を見ただけだ」


「仕事? 霧谷くんのおうちは何かご商売でもなさってるの?」


「いや。うちは、ただの公務員だ。俺がこのビルの5階に事務所を借りて商売っぽいことをやってる関係で、それを中川に手伝ってもらってるんだ」


「それって、高校生起業家ってこと?」


「そんな大層なもんじゃないが、そこそこもうかってはいるな」


「すごーい。何か売ってるの? それとも、今はやりのネット関連の仕事か何か? まさか、学生ラノベ作家ってことはないわよね。商売っぽいって言ってたからそれはないか」


「ネットでも作家でもないよ。何とは言えないけど、ぼちぼちやってるよ」


「ふーん。言えないようなものなのか。そこらへんはあまり根掘り葉掘り聞いても仕方がないからいいわ。ここのお店、あまりお客さんは入っていないようだけど、長居はよくないから、そろそろお邪魔しましょう。土曜のランニングは忘れないでよ」


 各自で紙コップなどのゴミを片付けたあとその日は店の前で分かれた。



 そして、約束の土曜日の朝。いったん俺は事務所から森本のおっちゃんのところに連絡して、今日薬の用事があれば午後から連絡してくれとことづけておいた。一応ビジネスなのでそこらへんは顧客をないがしろには出来ないからちゃんとしようと思っている。


 エレベーターを降りて、スタ〇の前に来ると、すでに中川と村田が来ていた。吉田はまだらしい。


「二人ともおはよう。早いな、8時にはまだ10分くらいあるんじゃないか?」


「霧谷くんおはよう」「おはよう」


 中川は白のトレーニングウェアに大き目のウエストポーチ。走るのに邪魔にならないように髪を後ろで束ねている。村田はというと、こちらは、緑色のトレーニングウェアだ。俺は、黒っぽいトレーニングウェアといいたいところだが、メットと手袋を外したいつもの黒い戦闘服だ。事務所で普段着から早着替えでこの格好になった。学校じゃないんだから一番動き易いものの方が良いと思いこの格好にした。少し場違い感があると自分でも分かる。


「霧谷くんの恰好、何だかすごいのだけれど、そんなのでちゃんと走れるの?」


「全然問題ない。というより、学校の運動服なんかよりよほど動きやすい」


「へえー、そうなんだ」


 そういって中川が俺の戦闘服の袖口を触って、


「なんだか、変わった素材ね。つるつるして妙に柔らかいわ」


「見た目はゴツイけど、薄くて軽いんだ」


「霧谷くん。その服、まさかすごい機能が付いた魔法の服ってことないよね」


「さすがは村田だ。魔法の服っていうか、俺のバトルスーツだから特殊な服ではあるな。まず、刃物では切れない、それに弾丸程度ならとおさない。他にも機能があるがそこらへんはおまけだ」


「バトルスーツ! すごい」


「そうだな。今の村田の体形でこれを着たら変な意味でかなり目立つから、村田がちゃんと運動を続けて痩せることができたら村田用に1着作ってやろう」


「ほんとかい? でもそんな簡単に作れるものなの?」


「嘘をくわけないだろ。簡単ではないが何とかしてやる、そこは安心してくれていい」


「よーし、頑張るぞ」


「頑張れ。今日のランニングは最初だからゆっくり走るけど、軽く体はほぐしてた方がいいぞ。これから行く運動公園までは片道5キロくらいだからゆっくりでも30分もあれば着くだろ」


「それだと時速10キロもあるわ。私大丈夫かしら」


「中川心配しなくてもいいぞ。

 村田も、今から泣きそうな顔をするなよ。二人とも大丈夫だ。様子を見ながら俺が魔法で何とかする。ある程度の運動負荷は残すつもりだから、体を鍛えることにもなるし、カロリーもそれなりに消費する。今日1日じゃ無理だが1、2か月週末だけでも続ければ体ができてくるだろうから基礎代謝も上がってくる。その後は黙ってても痩せられるぞ」


 二人とも、安心してくれたようだ。



「吉田さんが来たみたい」


「みんな、おはよう」


「「「おはよう」」」


 やって来た吉田の恰好はというと、下は濃い鼠色のレギンスの上にピンク色のラインの入った黒の丈の短いショートパンツ。上は、ピンクのトレーニングウェアといった出で立ちだった。小柄な体格によく似あっている。


 村田、そんなに見とれるなよ。





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― 新着の感想 ―
[気になる点]  この流れって……みんなでマスカレイドかめ(禁則事項) [一言]  村田君はきっとイエローですね。
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