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異世界で魔王と呼ばれた男が帰って来た!  作者: 山口遊子


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103/111

103.ツバイ、ヤバイ


 ツバイが転移で行ってしまったあと、ドライが何か言いたそうに俺の顔を見ている。


「ドライ、何かあるのか?」


「ひょっ、ひょっ、ひょ。マスター、打ち上げ成功しましたー」


「ドライ、何をやったんだ?」


「だから、打ち上げですー」


「何を?」


「人工衛星ですー。あれば便利と思って試しに作って打ち上げました、先ほど高度500キロの周回軌道に到着していますー。95分ほどで地球を一周ですー。なので、あと18基打ち上げれば、5分おきに地上の様子を詳しく探ることができますー」


「人工衛星は人工衛星でも偵察衛星なのか?」


「はいー。帰還者同盟の監視に必要と思って作ってみましたー」


「ドライ、魔術と科学の融合だな。すごいじゃないか」


「ウヘヘー。マスターに久しぶりにほめられましたー。ウヒョヒョー。今回は偵察衛星ですが、攻撃用衛星も作れますー」


「攻撃用衛星?」


「はいー。目標に対して宇宙から高速で質量弾を投下する軌道爆撃衛星と、敵の衛星を撃ち落とす攻撃型戦闘衛星ですー。数をそろえれば、この世界を相手に戦争もできますしー、恫喝どうかつもできますー。マスター、ゴーレム兵の増産に時間がかかりますから、戦争するときは早目に言ってくださいー」


「もはや、ファンタジーからSFの世界にジャンル替えだな」


「ジャンルって何ですー?」


「何でもない」


「通信衛星も作って、われわれ専用の通信システムを立ち上げれば、通信障害も起こらなくなりますー。しかも盗聴の心配もなくなりますー」


「ドライに余裕があるようなら、ボチボチやっていけ」



 ドライの自慢話を聞いた後、アインは武山薬品に顔を出すと言って行ってしまったので、俺も、勉強部屋に顔を出すことにした。


 俺が勉強部屋に入ると、吉田も来ていて、村田の隣に座ってまじめに勉強をしていた。邪魔しては悪いので、俺はいったんひっこみ、お茶菓子でも用意してやろうと思ったのだが、そういったものがどこに置いてあるのかわからなかったので、断念した。また勉強部屋に戻って、三人の勉強で詰まっているようなところを見てやったりしていると、アインがいつものようにやって来て、いつもの部屋に茶菓子を用意していると告げてきた。わざわざ俺たちに茶菓子を出すためだけに武山薬品から戻って来たらしい。


「アイン、ありがとう」「アインさん、ありがとうございます」……


 アインが部屋を出て行き、みんなで茶菓子を食べていると、昼に話していた海水浴の話しになった。


「吉田さんも海水浴に行けるわよね?」


「うん、いいけど、春菜ちゃんみょうに積極的よね?」


 訳知り顔とでもいうような顔をして吉田が中川の顔をのぞき込んだ。少し頬を赤らめた中川が、


「海水浴、私大好きなの」


「あら、そうだった? そんなに肌の色が白いのに、春菜ちゃんが海水浴が大好きだったとは知らなかったわ」


「急に大好きになったの」


「そうーなんだー。そーよねー」こんどは、吉田が俺の方を向いてうなずいている。


「わたし、高校生になったんだから、水着は新しくそろえたいなー。春菜も一緒に水着を見に行かない?」


「ええっ、中学の時のじゃダメなの?」


「それはそうでしょう。春菜ちゃんがどんなのを持ってるかはしらないけど、水着なんかは、ファッションなんだからここぞという時に、ここぞというのを着ないとだめなの」


「そうなんだ」


「そういうことだから、次の土曜に隣町の複合ビルに買いに行きましょ。霧谷くんも、村田くんも付き合いなさいよ」


「ああ、俺は問題ない」「僕もいいよ」


「霧谷くん、霧谷くんの妹さんも海水浴に連れて行くのよね?」


「まだ美登里には言ってない。本人が行きたいなら、連れて行くか。あと、ホムンクルスの二人も一緒に連れて行くことになりそうだな」


「それなら、その三人も土曜日に一緒に水着を見に行きましょ」


「まだ美登里は中1だぞ、スク水でいいんじゃないか?」


「霧谷くん、何言ってるのよ、中1なら立派なレディーよ」


「そうなのか? そうは見えないが。本人たちがついて行きたいというのなら連れて行けばいいか。今日帰ったら美登里に聞いてみる」


 ということで、次の土曜に水着を買いに行くことになった。


 その日は夕方まで四人で勉強部屋にいてそれで解散した。




 夕食後、居間のソファーでテレビを見ていたら、海外のニュースが流れていた。


「これは、三時間ほど前、シャンハイから送られてきた映像です。二カ月前、高層ビルの倒壊事故があったばかりですが、またビルが倒壊した模様です。今回のビルは……」


 前回、壊した本人である俺が言うのもなんだが、どうも、あの国のビルはもろいな。


「ただいま、新しいニュースが入って来たようです。今度は、モスクワでビルが倒壊した模様です、二時間ほど前……」


 あの国のビルももろかったのか。あの国は軍関係は立派だが民生品やこういったところはだらしないな。


「次々、ビル倒壊のニュースが入ってきています。こんどは、ベルリンです。一時間ほど前、……、主要国の大都市で相次ぐビル倒壊事故。何か人為的・・・なことが起こっているのでしょうか? 現場では爆発物などが使われた形跡は全くなく、テロ組織などからの犯行声明は行われていません」


 人為的? まさか、ツバイがやったのか? あり得ないとは言えないのが怖いな。周りに被害を出さないようにやれと言っただけだから仕方ないか。これは、ツバイと手合わせできる場所をドライに早めに作ってもらわないといけないな。



ハイファン『闇の眷属、俺。-進化の階梯を駆けあがれ-』

https://book1.adouzi.eu.org/n6512gg/ よろしくお願いします。

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― 新着の感想 ―
[良い点]  もうすぐ水着回!  (でも残念!文章のみ!) [気になる点]  帰還者同盟が予想以上に大規模組織だった件。 [一言]  お兄さん、妹さんの事を案ずるのならば、スク水はやめま しょう。特定…
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