ギャンブルの結果
「契約の力発動!」
リーダーさんの言葉でシステム画面が現れる、システム画面には…まあ、簡単に纏めると、一年前の限定素材とレシピを格安で売る代わりに、イカサマ不使用のギャンブルで引いたカードのレシピの水着を着て、夏イベントの限定ステージを頑張ること。
夏イベントの限定ステージ上で不慮の事故を除き意図的に長時間契約を破る行為をしたら工房出禁です!という契約画面だった、見た感じこちらを陥れる内容はない、意図的に破らないならこちらに不利益はないはずだ。
「安心してくれ、ユリのリアル身内を悪意持って罠にはめるとかそんな真似はしないよ…ユリに風穴開けられるのは勘弁だ…」
そう言うリーダー…前も風穴言ってたけど、昔なんかあったのかな?少なくともリーダーはユリにフルボッコにされた可能性が高そうだ…。
まあ、やるなら契約は必ず守り、破るつもりはないので同意ボタンを押す。
『契約が交わされました、契約内容の再確認はメール画面から確認することができます』
「さて、それじゃあ早速レンナさんからカードを2枚引いてね」
契約が決まったのを確認したリーダーさんは10枚のカードをシャッフルして並べた。
自分は恐る恐るカードを引き始めた。
ギャンブルの結果
自分が引いたカード
バンドゥ・ビキニ型水着
貝殻水着
フェル引いたカード
パーカー型水着
三角ビキニ型水着
「……………」
「ふむ、こうなったか…どうするフェルさんとカード交換する?このままだとレンナさんは貝殻水着か、肩紐のない水着を着ないと行けないね」
リーダーさんが引かなかった残りの6枚のカードを表にひっくり返してイカサマしてない事を証明しながら楽しそうに言う。
やらかした、俺の運の悪さが憎たらしい…いや、自分が最初2枚引いたから確率的に当たりを引く可能性は低い…それにしてもどうしよう…。
本音言えばフェルが引いたパーカー型の水着のカードと交換したい。
でもよりによって自分が引いたカードは貝殻と肩紐がないセクシータイプ、つまり交換するならフェルはこのどちらかを着なければならない…あれ?これどうあがいてもフェルに嫌われそうなんだが…。
「レンナさん、交換しましょう、このパーカーの水着を使ってください」
「え、いいのか?俺の引いた水着結構露出多くて、始めての水着なら、多分着る難易度高いと思うんだが…?」
まあ、俺だって男だ、体は小さかったり華奢だったりするけど、魅力的な女性であるフェルの露出高い水着を着た姿を見たいと聞かれたら見たいと答えたくなる…でもそれをフェルに強いるのは嫌だ…。
「大丈夫です、パーカーには大きなポケットがついていますし、レンナさんが着てくれるなら、私はパーカーのポケットの中に入れば恥ずかしくないですよ、それにポケットの中なら目立ちませんから…」
「わかった交換しよう…ありがとうな…えっと、ど、どっちの水着着る?」
「れ、レンナさんが選んでください!」
ふぁ!?俺が選ぶの……フェルの顔は少し赤いし、ちらっとリーダーさんを見たら凄くニヤニヤしている。
「じゃあこれで…」
バンドゥ・ビキニ型の水着を選ぶ…貝殻水着が似合いのは人魚であって、妖精に合うとはわからないからな、ならこっちだ…。
「決まったようだね、それじゃあ素材とレシピ渡すね」
リーダーさんがシステム画面を操作したと思ったら、水色の水晶みたいな素材が複数と4つの水着レシピがリダというリーダーの本当の名前で送られて来た、こちらは契約で決めてた代金を払う。
4つの水着レシピだが、2つはギャンブルで選んだ水着の上部分、残りの2つは水着の下にあたるパーカーにあうハーフパンツとバンドゥ・ビキニの下の部分だった。
「あの、素材は布じゃないの?」
「安心して、作る時何故か水着に適した布になるから…理屈は聞くなよ、良くあるご都合主義のゲームパワーだよ、ほら早速作ってみてよ」
ゲームパワーといわれたらなんにも言えなくなるので、取り敢えず水着を作ることにした。




