47.体育祭じゃ!
今年も体育祭がやってきたのじゃ。
わしは生徒会委員だからのう出場できるものが少し減ったわ。
リレーのアンカーだけしかやっておらん。
もちろん一位じゃ。ギリギリで勝った感を出すのが面倒じゃった。
そのかわりほとんどの競技の準備を手伝ったぞ。
兄上や他の生徒会役員、上級生に下級生、普段話したことも無い他のクラスの生徒たちとも一緒にテントの設営やらグラウンドの整備やら、競技の審判や進行をやるのじゃ。
楽しいぞ!
なんでみんな生徒会委員やるの嫌がるのかのう?
こっちのほうが断然面白いじゃろ!
生徒会長のキャロルはのうチェックシートに印をつけながらあれこれ命令したりとか進行状況をチェックしたりとか忙しそうにしておるがの、そのチェックシート兄上が書いたものじゃろ。まったく要領のいい女じゃて。
体操着であの乳をぶるんぶるんさせて言いつければたいていの殿御は言うこと聞くからのう。進行役にはちょうどいいかもしれんがの。
体育祭の最後は武闘会じゃ。
今年から剣術部、槍術部、魔法部、ハンタークラブまで参加して異種乱戦で大盛り上がりじゃ。
優勝はトラスタンだったのう。あの槍の全身鎧の三年生が卒業してしまったのでの、もう学園内に敵なしじゃの。
おかげで点数が大幅に加算されてわしのクラスが総合優勝じゃ。
キャロルに優勝カップを手渡されて手を振ってキャーキャーいわれとったがの、わしのほうをチラとみて一瞬だけ口をへの字に曲げおった。
本当は自分より強い奴がいるのだからのう。バツが悪いだろうの。
兄上が参加しとらんことも感謝してほしいのう。
体育祭はよい行事じゃ。
魔族の学校でも体育祭、開催してみるとどうかのう。
……ほぼ間違いなく死人が出るわの。
やめといたほうがいいかもしれぬの。
1029年6月2日 ナーリンより。
次回「ハンター見学じゃ」




