31.三学期なのじゃ
父上、母上、帰省の間いろいろとありがとうございました。
やっぱりお天道様に挨拶して日の出を拝んで、雪だるまを作ってモチを食わねば正月という気がせんからのう。
またしても兄上は帰ってこんのだのう。
結局シルビスがずっと正月の間入り浸っておって、ずっと一緒に遊んでおったな。
コロコロしおって、太ったんではないのかのあのアライグマは。
わしのステータスを見て、自分が学校卒業した時よりもう高いと驚いておったな。
レベルというのがよくわからん。知らんわそんなこと。
わしに召喚士の腕輪をくれたのじゃ。
シルビスが今でも使っとる杖は昔父上が買ってやった高級品だそうじゃな。シルビスよりも長いがの。
金貨百枚もしたそうじゃの。
腕輪はな、これを付けておれば魔法に使う魔力を大幅に減らせるそうでの、もしかしたら今の魔力でも学園にも帰れるかもしれんと言うとった。向こうの世界の職人にシルビスが特注したそうじゃ。
やってみたら全魔力消費してぶっ倒れたわ。魔法はもちろん発動せず。
まだまだじゃの。
わしが三日に一日中寝とったのはそのせいじゃ。心配かけたの。
魔界と学園の行き来でもそれほど魔力食うのに、異世界に自分を送召喚って、シルビスはあのちんまい体にどんだけ魔力あるんじゃ。
シルビスに送ってもらって、三学期の始まりじゃ。
特別なことはなにもなしじゃ。いつもの学園生活が始まる。
それがわしにはとっても嬉しいのじゃ。
では、また何かあったら報告するぞ。
楽しみに待つのじゃ。
1029年1月10日 ナーリンより。
次回「送召喚の実験じゃぞ」




