表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ドアの世界~少女は異世界ゲームで名を揚げる。~  作者: ゆめみじ18
第1章「エタニティー・サーガ」西暦2037年11月18日〈水〉

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

9/61

第9話「起・クールマ育成計画②」

 第1の街ライデン、ギルド本部。

 製作委員会の改善を後回しにし、まずは自分達の置かれている現状の改善を優先することにした。

 即ち、小説と絵の効果倍率問題である。


 天上院咲と姫は、次に吸血鬼大戦で大問題になった〈絵〉の定義について考える。

「世界が願いを叶える事は解って。それを大体、紙が介在しなければ叶えなくて良い、まではいい感じになったが。問題は絵の方なんだよな……」

 姫がこれまでの過程を全否定するような事を言う。

 とにかく絵は文字では無いので抽象的で、直感的で、理詰めには向いていないのだ。


 咲は文法体質だが、下手だがある程度の絵はかけるので何となく今までの経緯で解る。

「だよね、例えば。〈剣〉って書けば剣の情報とイメージは読者に伝わる。小説のタイピングでも工数は〈KENN〉と押すだけなので工数4しかかっていないのに、正確に読者に誤解無く伝わる。一方、ラクガキ程度の〈絵の剣〉ならそれこそ工数10本の線だけで終わるかもしれないけど。〈プロの絵〉や〈プロに近い絵〉となると、工数100以上や、思考回数もその総体時間も長い。これが原因で〈お父さんが許さない〉という思考の動機で描いてもいないのに、その頭上の頭の思考まで重要視され、絵に載っていないのに〈意図していないものが伝わった〉という本編とは全く関係ない真実が表面化した。これのせいで【絵を描かないで小説を書いている理由】にもなっている訳だ」


 製作委員会よりよっぽど致命的な誤作動である。

 姫もその意見には同意する。

「うん、文字の紙媒体ではクールマに食わせる情報としては正しいが。絵の場合ちょっと話が違ってくるのは解る。同じ剣でも〈文字の剣〉と〈絵の剣〉では全く情報量が違ってくる。小説や文字は、目に視えて叩いた数が解るし、他者の理解度も行動力も段違いだが。絵も同様に考えて入るし、線の工数も目に見えて解るが。全部じゃない」


「だよね、発注した値段の問題でも無いよね……」

 と、そこまで咲が言って、姫はふと気づく。

「……、いや。少なくとも私達自身が発注金額や、作業時間をあらかじめ設定しておけば、まともな数理が出てくるから少しはマシになるんじゃないか? かなり特殊だが、例えば、発注書の段階で、発注金額と作業時間を明記して置いて〈発注書〉として置いておき、その後〈完成絵〉の2つの情報をクールマに食べさせて願いを世界規模で叶える……とかなら、まだマシになると思う」

 例えば、発注書の内容が〈剣〉でも、発注金額が1000円、作業希望時間が1時間なら、まあまあいい感じの剣の絵が出来上がるだろう。

 勿論発注書なので、そのた色々な剣の設定用紙も必要になる。


 例えば同じ剣の発注書だとしても。

 剣、100円、10分の発注書と。

 剣、1000円、1時間の発注書では、工数も思考数も変わってくるという考え方だ。そして発注した〈剣の設定〉は変わらない。

 一つの目安にはなるだろう、という考え方だ。


「で、この世界種に食わせる〈絵〉に関しては見た目の〈工数〉だけではなく、〈思考数〉もカウントしなければ、同じ失敗を繰り返すことになる。ここが難しい、だって手元に無いんだから」

 咲がそこで気づく。

「ああなるほど、それで普通はいらない、思考した時間の長さ〈作業希望時間〉が発注書の中に無いと、クールマがどれだけの思考を食べたか判らないわけだね」


「そういうこと。10分の思考数を叶えたのか、1時間の思考数を叶えたのか解らななくなる」

 姫はそう断言する。


 あとは。発注書に、重要度が高いほど、クールマが認識する「思考数の補正値」が上がるようにする。という〈5段階思考重要度〉が追加された。

「なるほど、これにより、単に時間をかけただけでなく〈どれだけ深く、その絵の役割について考えたか〉もクールマに伝えられる訳ね……!」

「こんな所かな?」

「これ以上は蛇足だと思うからそんなところだと思うな」

 咲と姫はそれぞれ合意し、クールマにこの出来上がった文字の紙を食べさせた。



 【クールマ育成計画、絵画編】

 第1条、1枚の紙でも文字と絵では性質が違うことを認識する。

 第2条、世界種に紙を食べさせる時は。〈発注書〉または〈ネーム〉と〈完成絵〉を食べさせてから願いが叶う。

 第3条、お絵描きの作業時には、工数と思考数が存在する。

 第4条、発注書には〈設定〉以外に、〈発注金額〉と〈作業希望時間〉と〈5段階思考重要度〉が存在するとクールマは食べやすくて嬉しい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ