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ドアの世界~少女は異世界ゲームで名を揚げる。~  作者: ゆめみじ18
第5章「∀クセスゲート・ブラックシータ」西暦2037年11月29日

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第60話「結・信者問題」

 今回の問題は信者問題、宗教や信仰、信者が行う善行と悪行の問題だった。


「いや、最初の原因はどうであれ、本当に信者が出来るとは思ってなかったんすよ……またクールマのせい! クールマのせい!」

 最初から叶えていたのは確かにクールマだが、実行出来る力があることを姫は知らなかった。


 今度は桃花の件では無く姫の件である。

「でも知らなかったとは言え、あんたを信仰する信者、もうちゃんと居るんだからさ、あんたがちゃんと導いてあげないと。少なくとも私が寿命で死ぬまでは、やらんと」

 と、桃花はブラックユーモアで姫に返す。この場合、信じた人間は悪くない。信じて無かった神が悪い。

 体質的にも思考的にも姫自身のラスボスの夢的にも……。


 で、そこに咲が話に割って入る。

「ちょっと待って!? 天上院中学校は許可したけど、天上院宗教は許可してないよ!? 親は関係無いじゃん!? うちの家族を巻き込まないでよ!?」

 咲にとっても知らない話なので、天上院の名が付くのは流石にやめてもらいたい。


 桃花が話をまとめると共に念を押す。

「今決めないといけないのは、宗教の名前と、信者へのルールね。間違っても一般人や友達を巻き込むなよ?」

 やはり人間、桃花にとっては「お前が始めた宗教だろ?」と言った感情しかない。

 もっとも、桃花にとっては、星明幸もミュウも天上院姫も、ただの友達に視えるのだが……。種族が半人半神になってるのでめんどくさい。


 で、桃花は姫に対して一応念押しをする。

「一応言っとくけど、デート戦争も吸血鬼大戦も咲の冒険も、ただの叙事詩(サーガ)であって、信者用のルールじゃ無いからね? 知ることは禁止してないけど……。思想や概念は話が違うから」


 で、後から神になった咲も姫に質問する。

「やめて欲しいのは政治的組織投票とか?」

「そんなもん可愛いもんだよ、実際は武器兵器使って不信仰者を黙らせてるんだから。この場合問題なのは変質想子と同じ」


 再三話すが。この手の特徴である「人を集めるための道具」や「簡単に理解できる記号」へと単純化され、劣化していく性質の事である。それが凄く広がる。


 姫の意見に桃花も補足する。

「神様のルールは他の人が補足してくれたからいいけど、補強したいのは信者へのルールね。そんなガチガチじゃなくていいけど。姫の信徒なんだから姫が指示しろよって話なわけですよ」


「んん~~……」

 姫は考えて黙った。

「まず言っておきたい所は、善行も悪行も禁止されてないとか?」

 そりゃ姫の夢がラスボスなのだから悪の組織なのはしょうがないだろう。

 だがそれは個人的思考であって、皆にやって欲しいとは思っていなかった。代行体とか神の願いの担当者とか、彼女は考えて無かった。


「あとは、エンタメな以上、問題は起こるし、やっぱスペルカードルールに似たルールになるのかな?」

 確か、妖怪は事件を起こしやすく、人間は事件を解決しやすく。みたいなルールだったはずだ。


 だが、それを本当に信者が実行するのかについては言及していない。あくまでゲームのルール上と言うだけで、他人の信仰上、間接的に迷惑がかかることは想定していなかった。


「教会名だけどさ、花の名前をつけるのは違うよね?」

「そりゃあ守る対象だからな」

「じゃあスターダスト教会で良いんじゃ無いかな? ホコリ掃除とかしそうだし」


 残る謎はあと1つ、声だ。

 思考や心が筒抜けなのは解ったが、実際に言わなきゃいけない法則性が解らない。

「発声したら発動する魔術って何? 吐息とか言霊は解るけど、絵も文字もゲームをする時も基本無言だし、その状況下で発声する意味が解らない。配信する時ぐらいだよ話すの? しかも集中出来ないし普通は逆効果、何の話か解らない」


 GM姫がは考えて、持てるデータの中で1つ関係ありそうな答えを言った。

「伝言ゲームじゃないかな? 口伝、口から口へと伝えられていったって伝説。あの伝説自体は変わってないが。元ネタが口から伝えないから伝わらない……とか?」


 咲は頭の回転が善いので、そこでようやく解った。

「つまり、口伝系の物語のその後が無かったので。口伝を書き記したり、録音する事自体が今のルール上禁止になっちゃってるってこと……?」


 GM姫は補足する。

「いや、禁止じゃない、ルール違反だ。受け手側はそれを解っていたので、どうしても残したかったんだろう。送り手側は解っていなかった。だから悪役サイドになって廻っていたと考えるのが妥当だろう」


 桃花先生がそこへ軌道修正を入れる。

「ふーんアレか……審判側からすればその役者さんは無罪かな。こちら側、送り手側から見たら、まずアレはヒルドの件だから400前の昔としか書いてない。つまり西暦かもわからないおとぎ話系、今風に直すなら今現在歴何年とか、最古来歴何年とか書かないと接合性が取れない。事件発生年数と、口伝し続けた年数と、紙面に書き記し始めた年数を書けばこの問題は解決すると思われる」


 GM姫は状況を把握したのであとはゲーム進行するだけである。

「ふーん、まあ微調整は最初から最果ての軍勢がいるし何とかなるじゃろう。となると、3箇所決めないといけないのか」


 今の時間軸に詳しい咲は、今現在歴と最古来歴を跨ぐのは難しいと考えた。

「確か四獣王ジゲンドンが今現在歴と最古来歴の間を時空間ごと喰いましたよね? そこ難しくないですか? やるなら最古来歴だけのほうが良いです。 アレ遥か彼方の昔ってニュアンスだったはずなので」


 GM姫が微調整に入る。

「えーとなるとリアルに考えて、口伝から紙が普及するまでの西暦って何年だっけ?」

 桃花が告げ口する。

「ヒルドの件が最古来歴800年あれば何とかなるかな? で、口伝が紙に負けた時期だから、プラス3000年後で、最古来歴3800年には口伝から紙面記録になった、と記せば。この世界のブラックボックスは、まあまあ安定するんじゃないかな?」


 GM姫がウインドウ画面を開いて、世界樹クロニクルにデータを打ち込む。

「じゃこれで決定するよ~、あくまでブラックボックスの中の設定だから〈仮説〉扱いね」


「ほーい」

「おっけーい」


 そう言ってから、GM姫はスターダスト教会の信者のルールと。

 風の精霊ヒルドの口伝に関する時系列表を打ち込んだ。



 スターダスト教会の信者のルール。

・物語を知る権利はある。

・信者が武装して模範・実行する行為を禁止する。

・善行も悪行も禁止しないが、上司・部下・横の繋がりに責任転換することの禁止、責任は自己責任。

・金品の貸し借りを禁止する、実行出来るのは自身の財産の範囲内。

・悪行は必ず解決出来るように事件を起こし、善行は必ず解決出来ることが保証されている状況で挑む。

・一般人や友達を巻き込まない。


 風の精霊ヒルド時系列。〈ブラックボックスの中の仮説扱い〉

 本編、最古来歴400年~800年。

 口伝され続けたのが最古来歴800年~3800年。

 そして口伝から紙面情報に負けたのが最古来歴3801年から。

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