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ドアの世界~少女は異世界ゲームで名を揚げる。~  作者: ゆめみじ18
第1章「エタニティー・サーガ」西暦2037年11月18日〈水〉

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第6話「承・クールマ育成計画」

 場所は再び戻って第1のドアの世界、エレメンタルワールド、第1の街ライデン、ギルド本部。

 とりあえず再び咲と姫はカメさんと一緒に話し合う。

「とりあえず、クールマ育成計画から始めるか。マジで何にも話し合わないとこいつ何でもかんでも願いを叶えるぞ」

 天上院姫は自分の使い魔である世界種クールマの問題から天上院咲と話し合うことにした。

 

 他にも〈戦空やる気出さない問題〉とか〈ライバル問題〉とか〈ゲーム攻略問題〉とか、色々あったが。まず1番の無法で、何もルールが決まっていない。

 いい面でもわるい面でも危険な存在になりかねない、このカメさんの問題から話し合うことにした。


 咲は露店で売っていたグミを食べながら話しかけていた。

「人間の願いは等しく平等に叶えちゃうのが今の問題な訳だよね。かといって、姫お姉ちゃんの本質は悪役だから、善悪の区別、光闇の区別、その他道徳的観点や六法全書、聖書的な観点からも何も学んでいない状態と」


 姫もグミを食べながら、この存在どうしようか問題に悩んでいた。

「そうなんだよな、悪いことはダメなんだゾ、メ! だったら簡単なんじゃが、わしは必要悪の教会とか呼ばれているほど悪側の人間じゃし? ……つまりこの善行は良いことだけど叶えなくて良い、この善行は良いことだから叶えたほうが良い。逆に、この悪行は悪いことだけど叶えてもいい、この悪行は悪いことだけど叶えちゃダメ。って四分割しないといけないことになる……」

 道徳にも色々種類があるのだ、職業が海賊だからといって、その全てが悪人とは限らない。だから海賊だから全て叶えなくていい、とはならないのがこの難しい所だ。


「じゃあ、六法ほど小難しく無くていいけど。ルールはマジで決めたほうが良いかも」


「なー!」

「わんわん!」

 世界種クールマと、神霊種マイの小型亀と小型犬はジャレて遊んでいる、こうやってて視ている分には可愛いのだが、体内では宇宙と世界が暴れ散らかしているように見えてしまうのが、中々滑稽である。


「じゃあ第1条は〈何でもは願いを全部叶えちゃいけない〉とかになるの?」


「まあ回数制限でもいいし、とりあえず無条件無制限何でも願い叶えます生物だとマズイな……。ドラゴンボールだって7つ集めてやっと1つ願いが叶うのに……なあ?」


 それはそう。

 制御出来ていなかったとは言え、これ以上は良くも悪くも願いを叶え過ぎである。

「じゃあ話の流れ的に〈手や紙〉が重要視されてるし、叶えるのは紙面までにしたら? 紙をクールマちゃんの餌として設定し、それを食べる事によって栄養価やエネルギーにして、それで願いを叶えるとか……」

「まあ、この前話してたもんな〈紙の介在しないお金儲けは詐欺である〉って結論だったし……クレジットカードは知らないが」


 人間の念じた願望を全部叶えてしまうから、この問題は問題となり得ているのだ。


「その上で、叶えていい善行、叶えちゃいけない善行、叶えていい悪行、叶えちゃいけない悪行が存在する。て4カテゴリでいいよね?」

「まあ複雑怪奇なのはもうコリゴリだからそれで良いと思う……」

 姫は疲れ切った顔をした。


「それから、クールマくんの意思と、飼い主である姫姉ちゃんの意思が尊重されるみたいな感じなの?」

「まあ飼い主は私だから責任は私に行っちゃうだろうな……あとは決断の問題だ」

 クールマ個人の意思と決断は尊重されるが、飼い主である姫の意思と決断も尊重されるみたいな話だ。


 咲は明確に区分線を仕切る。

「序列みたいな感じ? クールマ個人の念願成就は序列第2位で、姫姉ちゃんとクールマのふたりで決めた方針は序列第1位、みたいな」

「まあその方が解りやすいな。ここまで複雑な世の中になっちゃった後だし、単純明快にしたい。序列付けるのははありだ」


 あとは願いの内容次第といった所であろうか。

「そんな所かな、ギッチギチにルール決めても私が忘れるし、これくらい単純でいいや」

 何もしてないのに姫は疲れ切っていた。逆に平穏を取り戻した咲は心が落ち着いていて非常にリラックスしていた。

「じゃあ、この内容の紙をクールマに食べさせて、今回の件を叶えさせるアクションにすればいいわけだね」

「そうだな、それでいい。問題はそれが世界規模だってことだが……まあ今更、もうどうなってもいいや……」

 世界規模の大小の大きさのルールを決めるのももはやめんどうになっている姫である。とりあえず〈紙〉さえあればコントロール出来るので、そこら辺は度外視することにした。もしくはあとで追記する。


「はい、じゃ食べていいよ~クールマ~」

「な~!」

 飼い主の姫が、使い魔であるクールマに願いの内容が込められた紙を食べさせる。

 それをエネルギー源として、クールマは世界規模で願いを叶えた。

 パクパクもぐもぐ羊みたいに紙を食べ始めたクールマは何ともこれだけ見れば愛くるしかった。



 【クールマ育成計画教育方針】

 第1条、何でも無条件無制限に、願いを全部叶えちゃいけない。

 第2条、紙の介在しない願いは叶えちゃいけない。願いの紙を使い魔に食べさせて叶える。

 第3条、念願されたものは。叶えていい善行、叶えちゃいけない善行、叶えていい悪行、叶えちゃいけない悪行が存在し。この4カテゴリーに分類される。

 第4条、使い魔個人で決めた念願成就は序列第2位で、飼い主とふたりで決めた方針は序列第1位である。

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