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ドアの世界~少女は異世界ゲームで名を揚げる。~  作者: ゆめみじ18
第4章「咲の教え子達」西暦2037年11月26日

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第48話「結・格付けの定義」

「テレビとかのニュースは、真実というより暴走を罰する行為の特集みたいな所あるから、アレを何とかしようというのは、見てるメディアが悪いとしか言いようが無いな、警察は暴走を罰してるだけだから」

「あーそっか、創造して導いてるだけなら法を守ってるし、普通に日常を過ごしているだけなら事件にもならない訳ね……」

 咲は、テレビの人達の悪い行動は何とかならないの!? と愚痴を姫にこぼしたが、そもそも暴走を罰するメディアにそれをするな、というのは相手側から見てもちょっと筋違いではあることに気がつかなかった。


 まあそれはそれとして、思考の皿を入れ替えて……。


 咲と姫は今後のゲームプレイング方法について議論する、主にそれぞれのキャラクターが持つ格位、格式や格付けの話である。


「まあ名無し、ノーネームが〈名付け〉より格が上ってのは理解出来るが、その上がなあ~」

「〈名無し〉や〈名付け〉は結局アイディアの段階だから、1次元で良いと思う。問題は小説とイラストと漫画の扱い、動画は時間に作用してるから、ぶっちぎりで4次元存在だとは思うけどね」


 イメージは論外、……と言いたいところだけど。イメージの段階でアニメ監督や政治家が発言して権力を持ってしまっているのは大問題である。

 今までの願いを全て叶えてしまう存在、世界種クールマの存在がある以上、無視出来ない現象であり、コントロールは必要だと思われた。


「まずさ、イメージがアニメ監督や世界政治に利用されている現状はヤバいよね?」

「うん、まずい。本来0次元の存在なのに最高位に君臨してるのは流石にヤバイ、修正した方が良い」

 で、ざっとまとめてみた。


 〈0次元格位〉

 イメージ・アイディア、無名種族。


 〈1次元格位〉

 名付け。


 〈2次元格位〉

 小説・イラスト。


 〈3次元格位〉

 ネーム・漫画。


 〈4次元格位〉

 動画。


 通称〈残酷な風〉が4次元格位に居るのはアホな気もするが、ノリと勢いで出来てしまったのだから仕方ない話である。

 困ったことに完成度も最高である。


 咲は補足する。

「この場合、名付けの後のランクアップのために〈衣装の儀式〉があって、それを行うと格位がアップする感じかな?」

「そうじゃな~、2次元格位の上位にランクアップか? レベル2とかランク2とか……?」


「格位が上位になるほど、消費する時間は長いから、やっぱり儀式系になるのかな?」

「じゃね? ゲーム風に言うと、儀式魔法を発動させて、成功させるためには。労力時間というコストが大きくなる、とかそんな感じ」

 咲と姫はそこまで言って。


「じゃあ、ざっくりコストの数字を入れてみるか……」

 と、目安を付けることにする。


 〈0次元格位〉コスト0

 イメージ・アイディア、無名種族。


 ~〈名付けの儀式〉~


 〈1次元格位〉コスト1

 名付け・キャラ設定。


 ~〈言葉の儀式〉〈衣装の儀式〉~


 〈2次元格位〉コスト2

 小説・イラスト。


 ~〈刻印書の儀式〉~


 〈3次元格位〉コスト3

 ネーム・漫画。


 ~〈鍵盤錬金の儀式〉~


 〈4次元格位〉コスト4

 動画。


「その流れで行くと、私、天上院咲の格位は2次元?」

「いや、確かに咲のメインは2次元格位だが。お前は応急治療の動画に出てる〈鍵盤錬金の儀式〉は終わってるから、この法則だと4次元格位に居る、真城も4次元格位だ、最果ての5帝のバイタルとかは、2次元格位ってことになる、あいや、漫画には出てるか、3次元格位だな」


 咲は、自分の立ち位置を再確認する。

「あー、そういえばそうか……」


 で、今一番の問題と言えば、0次元格位である自分の手も使わず、相手依存で、言葉も発声していない状態のイメージで、現実世界の最高権力者達が速攻で実行出来る、という問題点のルールの言語化だ。


 GM姫は解説する。

「たぶん、これも吸血鬼大戦の余波で、脳内会議室が純化想子の元ネタ何じゃろうけど、内界だけで済めば問題なかったが、外界に溢れ出してるのが問題。だが4次元格位の存在は頑張りすぎちゃって基本的に本人は愚か誰も砕けないし削除できないぐらい思い入れがある。なので外界のルールを変更・追加するしかない」

 後の祭りとはこの事だろうな、とも思う咲。


 この0次元格位は現在、速攻儀式魔法なんだろうなとうことは判るが、コストが無さ過ぎるのが問題点である。つまり簡単に出しやす過ぎるという点だ。


 言論の自由意志も判るし〈迷わずの一撃〉ほど制限にする必要も無いが、ルールがなさ過ぎるから一緒に言語化しよう、という話である。


 咲と姫はそれぞれ交互に意見を交わす。

「速攻魔法の儀式なのは解ったけど、見えないし、発声もしていない言葉となると、やっぱり〈念〉て言葉になるのかな?」

「うん、今回の目的は言語化だから0次元格位は〈念法の儀式〉でいいよ」


 ということであらかた題材は決まった。

「あとは、〈念法の儀式〉〈名付けの儀式〉〈言葉の儀式〉〈衣装の儀式〉〈刻印書の儀式〉〈鍵盤錬金の儀式〉の魔法カードの言語化だな」

「わかった!」

 

 名前◇念法の儀式

 希少◇R

 分類◇儀式スキル_速攻魔法_相手側

 解説◇このスキルは外側のフィールドで、速攻魔法として扱う。自分側が両手足も発声もしていない状況で相手側のターンで発動できる。自身の側に念じた通りの法則性で念人を儀式召喚する。この念人のコストは0で使用してはならない。コストは捧げる対価によって変動しその威力・権力も対価によって変動する。

 自身のフィールドに味方がいる場合に発動、コストに見合ったその分自身のフィールドに存在する味方の効果を発動する。


「……こんな感じかな、一番厄介な言語化は……?」

 流石に姫も、自分の手足も使っていない、まさに瞑想をしている状況下での言語化は難しかった。

「まあ、……無法地帯よりかは良いんじゃない?」

 表現の自由意志や発言の自由を尊重しつつ、権力者が乱用をすることのみを防ぐルール作り、かといって一般市民の自由発言が損なわれないように調整。入手難易度も低く設定している。

 一番難解な最初の関門だったが、なんとか言語化できた。


 ふと、作業をしている中で、何となく咲は思った。

「私って外界ではどう思われてるんだろうね? 諸悪の根源を倒した英雄? ラスボスを更生させた偽善者? それとも……」

 姫は、他の人がどう思っているかはともかく、自分の感想を言う。

「ん、……最後まで私を見捨てなかった家族かな……」

 ふと、何となくそう思ったからそう返した、そこに深い意味は無く、ただの感想と感傷である。

「そっか、じゃ続きやるよ」

「うん……」


 名前◇名付けの儀式

 希少◇R

 分類◇儀式スキル_通常魔法_自分側

 解説◇この儀式は部屋の内側から行わねばならない。この儀式は共に戦う仲間が存在した場合、その責任を分散出来る。プレイヤーがキャラクターに名前を授けた場合、キャラクターの格位が上がる行為。キャラクターは1次元格位の位を入手するが、時間カウンターコストが1かかる。自身のキャラクターのステータスが上昇する。格位は1次元。


 名前◇言葉の儀式

 希少◇R

 分類◇儀式スキル_通常魔法_自分側

 解説◇この儀式は部屋の内側から行わねばならない。この儀式は共に戦う仲間が存在した場合、その責任を分散出来る。プレイヤーがキャラクターに言葉を授けた場合、キャラクターの格位が上がる行為。キャラクターは2次元格位の位を入手するが、時間カウンターコストが2かかる。自身の特定の服装・スキル・魔法・武器などが強化される。格位は2次元下位。



 名前◇衣装の儀式

 希少◇R

 分類◇儀式スキル_通常魔法_自分側

 解説◇この儀式は部屋の内側から行わねばならない。この儀式は共に戦う仲間が存在した場合、その責任を分散出来る。プレイヤーがキャラクターに衣装を授けた場合、キャラクターの格位が上がる行為。キャラクターは2次元格位の位を入手するが、時間カウンターコストが2かかる。自身の特定の服装・スキル・魔法・武器などが強化される。格位は2次元上位。



 名前◇刻印書の儀式

 希少◇R

 分類◇儀式スキル_永続魔法_自分側

 解説◇この儀式は部屋の内側から行わねばならない。この儀式は共に戦う仲間が存在した場合、その責任を分散出来る。プレイヤーがキャラクターに刻印書を授けた場合、キャラクターの格位が上がる行為。キャラクターは3次元格位の位を入手するが、時間カウンターコストが3かかる。自身でこの格位を持ったキャラクターは味方キャラに永続的な能力付加を発生させるが、恩恵を受ける能力はそのキャラそれぞれで違う。格位は3次元。


 名前◇鍵盤錬金の儀式

 希少◇R

 分類◇儀式スキル_フィールド魔法_自分側

 解説◇この儀式は部屋の内側から行わねばならない。この儀式は共に戦う仲間が存在した場合、その責任を分散出来る。プレイヤーがキャラクターに鍵盤錬金を授けた場合、キャラクターの格位が上がる行為。キャラクターは4次元格位の位を入手するが、時間カウンターコストが4かかる。敵味方を問わず、フィールド全体に影響を与えることができるようになる、これは地球が昼夜の境界線を問わず影響する。格位は4次元。

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