132.「清書」が始まりました。
こんにちは、加瀬優妃です。
『田舎の民宿「加瀬優妃亭」』にお越し下さり、ありがとうございます。
今回の内容は……
「清書」が始まりました。
でございます。
さて、2021年12月10日に下書きが完成し、いよいよ清書です。
清書においては、森陰様が
「リュウライ編に字数を合わせます」
とおっしゃってくださったので、加瀬先行になりました。
別視点で物語を語っている訳ですが、片側で全く話が進んでいないのにもう片側で長くなっても困るということですね。
お互いの時系列を合わせて投稿計画は立てますが、もう片方があまりにも間が空くようなことになるとまずいですし。
だけど私は字数合わせるとか多分ムリなので……。
合わせて、
「タイトルに『第○日』と入れて両者の時間軸がわかるようにしましょう」
というご提案も頂いたので、それでいくことになりました。
そうしてモリモリと清書、字数は中盤で十万字を超え、
「こりゃ二十万字行くな……」
と意外なボリュームに驚いたりもしたのですが、そんなある日。
「監理局の構造を決めないといけない」
という話になりました。
何しろ、監理局内部でのシーンは多いです。エントランスや局長室、拘置室や技術部……。
下書きでは物語の展開を重視していたので、正確な場所は決めてなかったんですよね。
それで、
「技術部はあの『科捜研の女』的な感じの場所かな」
「監理部は実際の警察を参考にしてみよう」
と色々考え、こんな感じでどうでしょう、というのを提案しました。
「もしこれでOKなら私の方で間取り図を作ります」
とお話しして。
私は仕事のピークも過ぎて割と時間があったのと、そもそもオーパーツしかやってませんからね。
『収監令嬢』の転載をしていましたが、これは誤字チェックだけですし。
あと、間取りとか考えるのはわりと好きなんですよね。
思えばオーパーツではいろいろな図を作りましたね……。シャル島とか、サルブレア製鋼とか、イヴェール工場とか。
年表的な物も、プロット以外に都市計画と鉄道開通の時系列とか……。
文章で伝えるのには限界があるので、
「こういう感じです」
「こういう理解でいいですか?」
とお伝えするために、とりあえず作りまくりました。
クイズの連載でいろいろな図を作っていたのが役に立ちましたね。
で、オーパーツ監理局の間取り。
二日ぐらいで初案を作ったのですが……
「と、トイレが無い!」(゜д゜;)
休憩スペースやら喫煙室(笑)やら作っておいて、ビルに必ずあるはずのトイレが無い。
まぁいいか……と流そうと思ったのですがどうしても気になり、翌日時間があったのもあって作り直しました。
そして、外観イメージはネットから拾ってきた既存の写真などでお伝えしようかとも思ったのですが、
「普通のビルだし四角いからWordの図で作れそうだなあ」
と思い、そっちも作ってみました。
そんなこんなで夢中になり、森陰様のありがたいご意見も頂きつつ完成したのがこちら。
どうでしょう? これで私の脳内イメージは伝わるでしょうか?
この中を、グラハムやリュウライは歩き回っている訳です!(大興奮)
ちなみに技術棟と拘置棟も作ったのですが、さすがにウザいと思われそうなので公開するのはやめておきます。
……が、ちょっとだけ(笑)。
技術棟をつくるにあたっては森陰様から実際の研究室のお話などをいろいろお聞きしました。私と違って正統派の理系出身なので、測定機器関係とか研究者事情とかのお話がとても参考になりました。
大学の施設の間取り図などをいろいろググりましたが、リアルに現場を動き回ることをイメージしないと間取りも作れないんですよね。
拘置棟に関しては、実際の警察署や刑務所について書いてあるサイトをググりまくり、そこからイメージして作りました。
拘置棟はグラハム編には出てきませんがリュウライ編では重要な場所になりますので、ちゃんとイメージしておく必要があったんですよね。
他に清書し始めてから気づいて作ったものというと……そうだ、『月齢』。
「冒頭のシーンを書くにあたり、月がどういう状態か気になったのですがどうしましょう? 夜に動くことが多いリュウライ側で決めて頂いていいですよ」
と森陰様に言われましてですね……。
「か、考えてなかった!」(゜o゜;)
とものすごく慌てました。
そう言われれば、月夜に侵入するのか闇夜に侵入するのかで情景描写およびそれに伴う心情描写だって変わりますよねー。
この辺、普段いかに背景を考えて書いてないかがバレバレです。はぁ。
しかし、月か……。『収監令嬢』ではあれだけ気にしてちゃんとやっていたのに、なぜこっちでそのことに思い当たらなかったのか。無念。
……という訳で、清書は『清書版日数経過表』なるものを作ってお互いが見れるようにしていたのですが、そちらに『月齢』の項目を追加しました。
はー、やっぱり自分以外の視点があるといろいろ気づかされますね。一人で書いているとスルーしがちなこととか。
共同制作は意識の擦り合わせが大変ですけど、合致してしまえば後は大丈夫。
勉強になるし、とても楽しいですよ。スランプ気味の人におススメです。
~共同制作の軌跡~
・2021年12月23日
加瀬がリュウライ編・清書版の投稿開始。
・2022年1月11日
森陰様がグラハム編・清書版の投稿開始。
・2022年2月11日
加瀬が『オーパーツ監理局・監理棟』を作成。
※この後意見をもらって手直しをしたり、技術棟・拘置棟を制作、4月上旬にすべて完成する。
共同制作『FLOUT』についての創作裏話はここまで。
実際の投稿作品の方は、明日より第六章となります。大捕り物だぜ!
こちらの方を読んで頂ければ、これ以上嬉しいことはありません。
m(_ _)m(堂々と宣伝)
読んでいただきありがとうございます。(^^)/




