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白鳥さんの黒歴史  作者: 夢水四季
しずかとしょかん
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歴男

 中学一年の頃に聞かれた問いかけに、僕はまだ明確な答えを返すことが出来ないでいる。


 高校二年になった現在になっても。


 自分が何者であるか、なんていうのは、自分で何とでも言えることであり、今の僕を無理やり何者かで表すのならば……、 


「歴男」。


 歴史オタク男子。歴女がいるならば、歴男だっていていいはずだ。


 父が望んだ宇宙飛行士とは全く別物。理系ではなく、文系。宇宙の誕生ビックバンよりも、世界各地の神話体系。科学の最先端よりも、古代の歴史を探求。


 プラネタリウムや星空観測に行く暇があったら、仏像巡りに行く。


 彼女とデートに行くよりも、一人で寺社巡りをする方が楽しいに決まっている。


 休日はどこかに出掛けるでもなく、家で歴史小説を熟読。


 そんな僕に父は嫌味たっぷりにこう言うのだった。


「あ~あ、宇宙飛行士ってカッコイイよなぁ。女の子にもモテるだろうし、一人で寂しい休日なんて過ごさないだろうしなぁ……」


 放っておいてくれ。

仏像好きという渋い趣味を持つ宇宙君です。

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