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白鳥さんの黒歴史  作者: 夢水四季
烏丸君の家族
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今日、家に誰もいないんだ



 それから少しして、僕達は高村家に向かっていた。




 四人兄弟で下の子が八歳という高村家は、まあ白鳥家よりは子育てに適してるという訳で「おれが子守のハウツーを教えてやるよん」と高村君が自慢げに言うので、渋々と、仕方なく、付いて来たのだ。ちなみに、外に出るので、高村君はあのエプロンを脱いでいる(当たり前)。




 白鳥家と高村家は(烏丸家も)そんなに離れていないので、着くのにあまり時間はかからなかった。




 高村君は鍵を開け、家の中に入る。僕と弟もそれに続いた。玄関の所で、高村君が思い出したかのように言う。




「今日、家に誰もいないんだ」




 何を言い出すんだ、このボケ。




「初めての家デートの時のような台詞を言わないでくれるかな。君に言われても、ただただ吐き気がするだけだから。……そういう台詞は白鳥さんが言わないと、萌えない」




「……お前こそ、三歳の弟の前で何言ってんだ。ていうか、白鳥の家は、ほとんどあいつ一人じゃねえか」




 と、自分で言って、気まずくなる高村君。白鳥さんの両親が既に他界していることを思い出したのだろう。




「まあ、その話はこのくらいにして。さっさと中に入ろうか」




「あ、ああ」




 高村君にフォローを入れてやる。




「そういえば、何で誰もいないの? 今日は日曜だから、君のご両親は仕事休みだろう。弟や妹も皆遊びに行っているのかい?」




 高村家には何度かお邪魔しているので、その辺の家庭事情は把握していた。




「ああ、遊園地に行ってるんだよ。おれ以外の皆で」




「え、何、君は家族から総スカンでも食らってるの」




「違げーよ。高三にもなって、家族揃って遊園地には行かないだろ。遊園地っつっても、近場だしな」




「ふうん、そうなんだ」




 家族揃って遊園地か……。僕には勿論、そんな経験は無いし、きっとこれからも一生無いだろう。



高村君への烏丸君の発言は一々とげとげしいです。

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