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白鳥さんの黒歴史  作者: 夢水四季
白鳥さんの黒歴史
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ほら、あそこにも。

 そして、あっという間に土曜日になってしまった。


 それまでの間、白鳥とは普通に話したりしていたが、さすがに訪問前日には少し緊張していた。


 今、おれは白鳥の家の前にいる。


 普通にインターホン押せばいいよな。


 ピンポーンと音がして、白鳥が出てきた。


『……高村君?』


「あ、うん、おれおれ」


『オレオレ詐欺みたいなことは止めなさい。今、出ていくわ』


 白鳥はすぐに出てきた。


 うわっ、私服だ。


 黒いワンピースを着ている白鳥はかなり綺麗というか、女の子っぽい可愛い服も着るんだな。前に見た、黒ずくめの服とのギャップも大きかった。


「何よ、私の顔に何か付いているかしら?」


「ななな、何でもない」


 動揺しまくるおれ。


「とにかく、入りなさい」


「ああ、分かった」


 庭を越え、大きな扉を開くと、大きな階段とシャンデリアが見えた。


「……すっげ」


 そう言うしかなかった。シャンデリアなんて、実際に見るのは初めてだった。


「さあ、ジロジロ見てないで、早く来なさい」


「あ、ああ」


 白鳥はおれを地下室に案内した。


「地下室もあるのか」


「ええ」


 地下室の中は全く光が通らず、懐中電灯がなければ進めなかった。


 白鳥が地下室にある机の上を照らした。


 その上には、張り込みの時と同じように、黒歴史とペンがセットされていた。


 机の隅には、カメラも一台セットされていた。


「このカメラで霊を撮るのか」


「これだけじゃないわ」


 白鳥が地下室の上の方を照らした。そこにもカメラがあった。


「ここにも、……ほら、あそこにも。……ああ、あれもそうよ」


 この部屋には、計五台のカメラが取り付けてあった。


 果たして、五台も必要なのだろうか。


「私たちは別室で待機よ」


 それで、おれたちは移動した。


「……ここが、作戦本部よ」


 2画面のパソコンには監視カメラの映像が映し出されていた。


「何か、かっこいいな」

監視カメラ5台、中々の財力ですね。

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