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白鳥さんの黒歴史  作者: 夢水四季
白鳥さんの黒歴史
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あんた、誰?

 次の日、おれは久しぶりに白鳥以外のクラスメートに話し掛けられた。男子トイレで。


「……高村、お前何であいつと普通に話せるんだ?」


 ちょっと、驚いてしまった。


「えっと、あいつって白鳥のこと?」 


 彼は頷いた。


「あ、その前にあんた、誰?」


 失礼な訊き方だったが、おれはまだクラスメートの名前をほとんど覚えていなかった。


「……鈴木だけど」


「ああ、覚えとくよ。……で、白鳥と何で普通に話せるのかって?」


 鈴木は、また黙って頷いた。


「おれ、誰とでも分け隔てなく話せるタイプだから」


 それだけ言って、おれはトイレから出た。

クラスでは浮いている白鳥さんと高村君です。

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