表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
白鳥さんの黒歴史  作者: 夢水四季
白鳥さんの黒歴史
14/237

送らせてあげるわ

 結局、その日は夕方六時まで粘ったが、霊は現れなかった。


「明日こそは必ず、何か掴んでみせるわ」


「明日もやんのかよ~」


 明日くらいはゆっくりしたいのに。


 白鳥は、妙にやる気だった。


「どうせ、あなたは明日も暇なんでしょう?」


 確かに、予定は入ってなかった。


「まあ、そうだけど……。あのさ、おれ思うんだが、こんな明るくて、人が多い場所じゃ、霊も出て来づらいんじゃないかな」


 明るい所に出る霊なんて、聞いたこともない。


「それは、私も思ってたわ。……では、明日は場所を変えましょう」


「どこに?」


「場所は明日、教えるわ。時間は今日と同じで、青山東駅で待っていなさい」


「ああ、了解」


「じゃ、さようなら」


 白鳥は、サッサと背を向けて行ってしまった。


「あっ、ちょっと待って」


 おれは、慌てて白鳥を呼び止めた。


「……送ってく」


 白鳥が一瞬、かなり驚いた表情を見せた。


「必要ないわよ」


「夜道とか危ないし……」


 それに、白鳥は綺麗だから、不審者とかにも狙われそうだし。


「自分の身ぐらい自分で守れるわよ」


「でも、そういうのだって使い魔の仕事だろ?」


 この言葉により、白鳥は渋々、了承した。


「……仕方ないから、送らせてあげるわ」

女の子に夜道は危ないという高村君。

なかなか気遣いのできる男です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ