12.大誤算
元の世界に帰ってきて、約7か月目
異世界召喚まで、あと5カ月。
冬休みが終わり。
3学期が始まって10日ほど経った、とある土曜日の夜。
いつものようにオンラインゲーム内で集合した5人に、腹黒小学生が、暗い感じで切り出した。
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腹黒小学生:
『1週間くらい前に、異世界の持ち物のメインを、「ソーラーバッテリーとスマホ」にする、って話をしたの覚えてる?』
柚子胡椒:
『(*´▽`*)ノはーい。覚えてまーす』
すみれ
『スマホに知識本をいっぱい入れて持っていく、って話よね』
腹黒小学生:
『俺、ソーラーバッテリーを持っていたから、試しにどのくらい使えるか、窓際に置いて試してみたんだけど、全然使い物にならなくてさ』
ひまぽ:
『あー。腹黒君のもか。実は、私も持っていたから、ベランダに置いといてみたんだけど、8時間くらい太陽光を浴びせても、1メモリも増えなかったんだよねー』
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2人の話によると、1週間太陽の光を浴びせても、ほとんど蓄電されなかったらしい。
そして、調べてみたところ、スマホを安定的に充電しようとすると、黒板くらいの大きさのパネルが必要になるらしい。
とても異世界に持って行けるサイズではない。
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腹黒小学生:
『発電が出来ないとなると、スマホを持っていくのは難しいよな』
ひまぽ:
『だねー。蓄電済みの大容量バッテリーを複数持っていくっていう手もあるけど、限界はあるしねー』
柚子胡椒:
『うんうん。あれ、大きい割にはすぐ電気なくなるし』
すみれ:
『置いておくだけで結構放電しちゃうものね』
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紫苑は考え込んだ。
確かにスマホがあれば便利だ。
でも、スマホじゃなくても何とかなるんじゃないか?
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シオン:
『じゃあ、俺。なるべくこっちの世界で勉強して、必要な知識だけをまとめて、小さめのノートに書いていきます』
柚子胡椒:
『そうだね。大変そうだけど、それしかなさそうだね』
シオン:
『あと、うちに電池式のカメラがあるんで、それを持っていこうかなと思います。電池をいっぱい持って行けば、1年くらいもつと思うので』
腹黒小学生:
『まあ、確かに電池なら放電はしないとは思うけど……』
ひまぽ:
『何に使うのー? >カメラ』
シオン:
『写真をいっぱい撮ってこようかなと思って。やっぱり日本へのお土産は写真かなあと』
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紫苑の言葉に、チャット欄が一気に盛り上がった。
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柚子胡椒:
『マジ!? わーい! \(^o^)/』
ひまぽ:
『それは嬉しいねー。見たいー!』
腹黒小学生:
『それは魅力的だ……。この目で見てしまうのか、異世界を!』
すみれ:
『持ち物に余裕があったらでいいけど、是非お願いしたいわ!』
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その後、4人は改めて相談。
紫苑は小さめのノートに知識メモを作成。
書く内容については、随時相談することになった。




