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Connect☆Planet -コネクトプラネット-  作者: 二乃まど
第七章 生き続けるということ
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いつもと同じようで違う朝

「うん、むにゃむにゅ。眠い」


 いつもと変わらぬ朝。あたしはいつもと同じように、目を閉じたままスマホのアラームに手を伸ばす。やけに騒がしい流行りの曲が聴こえなくなると、あたしは再び布団を被り直す。

 昨日はちょっぴり夜更かしをした。それに今日は土曜日だ。時間も気にせず眠っていられる。

 ちなみに地区によっては、土曜の午前中に授業を行うところもあるようだが、うちの学校は土曜日は完全なる休日となっている。だから、土曜に学校だなんてあたし的には信じられないの一言だ。


 今日はもうちょっとだけ。あと五分。いや十分。いやもうちょっと。

 いや、違う。風ちゃんが帰って来たんだ。

 その一言が頭の中をよぎるや否や、あたしは布団を持ち上げてがばりと起き上がる。ぼんやりとした意識の中で、その事実が少しずつ現実感を持ち始める。不思議なもので眠気など、どこかに吹き飛んでしまっていた。


「風ちゃん、帰ってきたんだ」


 自分に言い聞かせるように、もう一度その言葉を口に出してつぶやく。胸の奥にふわりと温かい気持ちが広がっていく。

 いつもなら、あと少しだけ、あと少しだけと駄々をこねるように布団にしがみついているはずなのに、今日はなぜか違った。やっぱり、あたし嬉しいんだ。


「うん。寝てらんないっ」


 布団をばっとはねのけて、目をこすりながら起き上がる。そしてすぐにスマホで身だしなみを整えながら、服を着替えることにする。

 スマホの小さな画面に映る自分の顔が、幸せそうなにやけ面で微笑んでいた。やばい、嬉しい気持ちが顔に出ちゃってるのがちょっぴり恥ずかしい。


「あ、ちずちず!おはよーです!起きたんですか?今日は土曜ですし、まだ寝てても大丈夫ですよ?朝ごはんならわたしが作りますし!」


 エプロン姿のアリィちゃんが顔を覗かせる。昨日の朝食はキノコと鮭のムニエルだったから、今日は洋食かなと鼻をクンクンと嗅いでみるものの、それらしい匂いはしなかった。

 ふとスマホの時刻を見ると五時半を回ったところだった。たぶん、まだ作り始めていないのだろう。

 たしかにもうちょっと眠ろうかなと思える時間だ。けど、今日はやっぱり違う。


「ううん!早起きできると三問得するっていうでしょ?あれってどういう意味かよく分からないんだけど、早起きする良い子には、宿題の問題を三問減らしてくれるってことじゃない?」


「へ?」


 ポカンと口を開けるアリィちゃん。たぶんきっと、アリィちゃんもまだ寝ぼけているのかもしれない。


「ああ、そういうことですか。ちずちず、三文とはいっても、問題の問じゃなくてお金を表す時の文ですよ。三つの文、そして徳。これは早起きすれば、その分時間を有効に活用できますね、っていうことわざなんですよ」


 少し考える仕草を取った後そう言った。

 ちなみに三文という額がどれぐらいかというと、日本円としては百円にも満たない額にしかならない。三文=価値の低いという認識もあり、三文判や三文小説というように使われることもある。

 諸説あるものの、元々『早起きは三文の徳』ということわざは、早起きしてもたいして良いことはないという意味だったという説もある。


「へえ、そうなんだ。でも早く起きちゃえば、気持ちいいし、眠かったら二度寝も出来るし、いいこと尽くめだよね!?」


「ふ、あはは、たしかにそういう考え方も出来ますね!いいですね!じゃあ、わたし台所に行ってますので、着替えが終わったら来ちゃって下さい!」


「うん!」

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