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Connect☆Planet -コネクトプラネット-  作者: 二乃まど
第七章 生き続けるということ
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底なしの再生力

 目の前の魔獣(マインドイーター)の攻撃手段は、その恵まれた体格からの体術のみ。武器などは持ち合わせていないし、周囲にある地形を積極的に利用しようとする戦略性も皆無だ。なら単純明快。相手の攻撃は打ち込まれてから躱す。それならば最小限の動きで済むから予想して動くより効率がいい。


 気になる点としては、先ほどよりもスピードが僅かに上昇しているということ。

 恐らくこの魔獣(マインドイーター)の再生力に起因しているのか、再生と同時に肉体が成長しているかに思えた。そうなれば長期戦はあまり賢くない選択肢といえる。

 ここまでのオレの読みはおそらく間違っていない。相手が再生力持ちでかつ硬い装甲ということもあり、一撃一撃の火力に比重を寄せてみた。だから、多段攻撃でもある六方覆ウ境無キ(アンスリット)極彩ノ影(カラーズ)よりも一撃に重きを置いた死地歩ム無貌ノ葬列(ネクロショットガン)が正解だ。


 しかし――


「グウゥウウゥッ!ガぁ!!」


 予備動作も最小に、巨体が跳ねる。長い腕でのストレートから、体そのままを宙に放り投げての二段回し蹴り。オレはその間隙に身体を滑り込ませるように、すれ違いざまに蹴りを打ちこんでやる。すでに相手の守りの薄い部分は確認できている。


「っち」


 純粋な火力で押し切れない。相手の再生力に対して、オレの攻撃力が足りていないのだ。それはオレがカウンターに徹しているからということもある。感じているのは微細な挙動の変化。正確に読み切れない以上、こちらから仕掛けるにはリスクが高い。とどのつまり、攻撃に踏み切れないでいる自分がいた。


「ゲームみてえに何も考えず攻撃できりゃ楽なのにな。オメエもそう思わねえか?」


「グルるるがぁ!」


 外壁を地面代わりに、なりふり構わず反転してからの突進頭突き。その攻撃に合わせるように渾身の蹴りをくれてやった。オレはそれを追撃するように太い腕を足掛かりに追い込もうとするが、相手も馬鹿正直に食らってくれるわけもなく、その巨体に見合わない敏捷さで躱して見せた。


「フン」


 あとは、あの警察官サンが連れてくるであろう援軍か。ぶっちゃけ救援が来る前には片づけておいてやりたいところだが、想像以上のタフさとは裏腹の緩急、凄まじいほどの再生力ともなると、少し雲行きが怪しくなってくるぜ。


 けど、底は視える。

 これはオレの直感でしかないが、ある程度の算段はつけられる。


 何故なら本当に底なしの再生力があるというのであれば、守りや回避など捨て置いて、我武者羅に相手の体力が底を尽きるまで、攻撃の姿勢を保ち続ければいいからだ。

 幾らオレに見切られているからとはいえ、こちらの体力はいつかそこが尽きることは理解できているのだろう。それをしないということは()()()()()()()()()()()ということ。

 さっきも言ったがこいつは挙動の変化、躊躇いがある。攻めきれる部分で攻めきれない。

 それはオレの攻撃を食らった時。つまり身体を再生、造り変えている時だ。


 よし、次はその辺りをもう少し詰めてやるか。


「グウウゥウゥッガッ!」


 宙に飛んだと思いきや、ラリアットの要領で弧を描きながらビルの壁面を破壊し、反対側へと着地する。と同時に間髪入れずの突進。頭上には倒壊したビルの破片が、目の前にはこちらに突っ込んでくる魔獣(マインドイーター)の姿。簡易的な時間差の一人波状攻撃。なるほど、単純なガチンコじゃあ勝負がつかないと焦り始めたってワケか。

 そして改めての実感。見間違いではない。やはり再生後に身体能力が強化されている。

 けどな、能力の強化とは同時に欠点が浮き彫りになってきてるぜ?

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