第23話 夜の泉に行こう!
忙しかったり筆が進まなかったりで投稿が遅れました……
そのくせ今までで一番短い話になってしまったり……
時間も中途半端な時間に投稿してしまいました。次は12時頃に投稿できたらな……
とりあえず外伝のような話ですがどうぞ。
妖精達の畑ごっこで不思議な樹が生えた翌日。
俺は朝、昨日生えた不思議な樹を調べようと思い妖精達に手伝ってもらおうとしたのだが、妖精がそれは明日にしようと言う。なんでも……
「今日はね、泉がとってもきれいなんだよー」
「てっしょーも見に行こうよー」
「たまにしか見れないのー」
妖精達の話を纏めると、
今頃の時期の短い期間にだけ泉に何かが起こるらしく、今日それを見に行こうという事らしい。
それで、樹を調べるのは何時でもできるからと今日は泉に向かう事にした。
森の中。
泉に何かが起きるのは月が出ている夜だけのようで、今は、途中で出会った姉御と一緒に夜の泉をもっと楽しむために必要なものを森の中に探しにきている最中だ。
「で、何を探しに行くんだ?」
何を探すか聞いていなかったので妖精達に聞いてみる。
「ノルシェレナって言う石だよー」
「真っ黒いのー」
「その石見つけてどうするんだ?」
「精霊に頼んで力を込めてもらうのー」
「後は泉に行ってからのお楽しみー」
ノルシェレナという石について妖精に詳しく聞くと、どうやら微かに精霊の力が現れることにより真っ黒で艶が出ており普通の石とは見分けが付き易いらしい。
黒曜石みたいな石なんだろうか?
最近石を見かけたらしい姉御が直接案内してくれているのですぐに見つかるだろう。
数分後。
「これがノルシェレナか」
「そうだよー」
数はそんなに必要ないらしくわりとすぐに必要数が見つかった。
後は近くにいる精霊に頼んで力を込めてもらい、夜に備えて少しだけお昼寝したり、軽くつまめる夜食を作っておいたりした。
そして真夜中。
月が真上に昇った頃、最低限の明かりと夜食を持って泉へ。
泉。
泉に着くとぼんやりと泉とその周辺が光っていた。
「あ、丁度始まるみたい!」
「やったー!」
妖精達が喜びつつ、明かりを消す。
妖精達によると泉の周囲で光っているのは花で名前はリューニア。そして泉の中で光っているのは石で名前はクラリデル。
リューニアはやや紫の混じった紺色の花で、クラリデルは青い石。
その二つはまるで共鳴するように光が混ざり合い、紫と紺と青の光のグラデーションが出来つつある。
「ここでノルシェレナを泉に入れるのー」
そう言って妖精達はノルシェレナを泉に投げ入れた。
すると泉に変化が起きた。
ほんの少しの間、白く光ったと思ったら泉の底から光の玉が浮き始めた。
その光の玉は中心が白く、周りに黄色、オレンジ、水色の光のグラデーションを纏って泉に波紋も広げずすうっと現れ、泉の周りをふわりふわりと飛ぶ。
それは泉から離れると幻のように消えてしまうが、少しずつ泉の底から湧いてくるので数は減らない。
どこか儚さを感じさせる光の玉と泉とその周りからでる神秘的な光が合わさり、夢の中にいるかのような光景ができた。
「すっごいきれいでしょー」
「てっしょーに見せたかったのー」
妖精達は喜びながら泉を眺める。
「ああ、すごくきれいだな……」
泉に見惚れていた俺は妖精達の声で我に返った。
「あの光はね、精霊の力が少しだけ固まったものなんだよー」
「泉の力とノルシェレナの力が合わさった時にしか出来ないのー」
「あ、でも泉は月の光を集めて力にするからたまにしか見れないんだよ」
「???」
話が断片的で分かりにくいが、どうやら妖精の話をまとめると、光の玉は精霊の力が一時的に固まったもので、泉の力とノルシェレナの力が合わさった時のみに起きる現象。
しかし泉が月の光を集めて力にするのはこの時期だけのようだ。
妖精達がそれぞれ座り始めたので俺も木に寄りかかりながら座る。
すると隣に姉御が座って持ってきたお酒を飲み始めた。
それは蛍のように舞い。
淡い光の帯を引いて。
一時の幻のように消えていく。
「ずっと見ていたいと思うけど、いつでも見れるものだったらこんなに綺麗だとは思わないよな」
俺の呟きに姉御は片方の耳を少しだけ動かし、酒を一口飲んだ。
その後はただただ静かに。
光舞う泉を眺めた。
実はこの時点で季節は夏だったり……
まだ、半年も経ってなかった。
ここまで書いてようやく気付きましたが、前の話と温度差が激しい気がします。
1ヶ月も投稿できずに焦っていたのやも……
次はなるべく早く投稿したいです。




