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天使で小悪魔[朝の風景]
「シン!いい加減にしろよ!!」
朝からアロウの悲鳴が部屋に響き渡る。
「ええーなにがあー?」
すっとぼけるシンの声は笑いを含んでいる。
「お前、人の布団に潜り込んでおいて…!」
「うん。あったかいでしょ?」
「そうじゃねーよ…!」
にこにこしている顔が悪魔に見える。
シンがからかってくるのはいつものことだったが。
「物理的なのはやめろ…!」
寝起きのアロウの上で、シンがごろごろと転がっている。
非常にまずい。特に寝起きは。
「どいてくれ…朝ごはんおまけつけてやるから……!」
絞り出すようにアロウが言うと、シンは顔をぱあっと輝かせた。
「えっほんと!?早く朝ごはん行こっ!」
迷わず寝台を飛び降りる。
その笑顔は、眩しいくらい可愛くて……
今日も天使な笑顔の小悪魔にアロウは振り回されることが朝から決定したのだった。




