第93話 助太刀とリザードマン
「純ちゃん! 今行くよ!」
スマホを操作し、私はデフォルトの忍者の姿になった。
変身したと同時に、私は手裏剣を投げた。
手裏剣は誘導弾の様に飛んでいき、奴らに命中し、魔石に変わった。
次に刀を装備し、そのまま飛び上がった。
「純ちゃん!」
「え? おっと!?」
純ちゃんがしゃがんだと同時に、私は純ちゃんを飛び越え、奴らを一刀両断にした。
「美羽さん、やりますね!」
「まぁね!」
私たちはお互いの健闘を称え、ハイタッチをした。
『美羽さんかっこいい……』
『イノジュンも頑張って!』
『美羽ちゃんの手裏剣やっぱ惚れ惚れするなぁ……』
……コメ欄も絶賛の嵐だが、悠長にしている場合ではない。
後ろの扉が突然吹っ飛び、武装したリザードマンどもがこちらに向かって来ていた。
「よーし! じゃあ僕も!」
純ちゃんは戦闘を走っていたリザードマンの腹に目掛けてアッパーをお見舞いした。
リザードマンは文字通り吹っ飛び、そのまま天井に激突し、魔石に変貌した。
純ちゃんはその流れに乗り、奴の持っていた剣を奪い取った。
純ちゃんはそのまま順番に奴らを切り刻んでいき、魔石を作り出していった。
ある程度切っていくうちに、純ちゃんの持っていた剣は……真っ二つに折れてしまった!?
「ま、まずい! 純ちゃん!」
助太刀しようとした……その時、純ちゃんは後ろにいたリザードマンに目掛けてオシャカになった剣をぶん投げた。
純ちゃんは投げたと同時にスライディングし、奴らを一掃していった。
リザードマンの集団は、一体も残らず魔石になり、恵みの雨のように降り注いだ。
「おお……かっこいい……」
あまりのカッコよさに、私はそう呟いた。
『純様あああああああ!! 最高!! ¥3000』
『美羽ちゃん呆然で笑う』
『やっぱイノジュンかっこいいわ』
純ちゃんは一掃したことを確認すると、私に向かって走ってきた。
「み、美羽さん!」
「じゅ、純ちゃん!?」
純ちゃんは、感極まったのか、私に向かって抱き着いてきた。
『うおおおおおお!! 美羽純きたああああああ!!』
『キマシ』
『やっぱ純様のパートナーは美羽さんだよね』
ちょ、ちょっと! い、いきなりこれは……。
「どうでした? かっこよかったですか!?」
「う、うん、かっこよかったよ、純ちゃん」
私はキラキラと目を輝かせている純ちゃんの頭を撫でた。
ほ、褒めて欲しかったの? ま、まぁ、別にいいんだけどさ……。
「よぉーし! じゃあ先へ急ぎましょう! 非常階段はあっちです!」
「う、うん!」
私たちは手を繋ぎ、非常階段へと急いだ。




