第88話 巨大な岩石
「うわぁ……これは……」
「まるで……お化け屋敷ですね」
本社の建物の中は……どう見てもオフィスとは思えなかった。
例えるならば……西洋のお城を大砲でボロボロにしたような……そんな感じだ。
前入った天道記念病院とは違うベクトルで怖いな……。
『うわぁ……本社ってこんな感じなの?』
『ちょっと引いちゃった……』
『センテンドーってもっと綺麗なイメージあったのに……』
コメント欄も私たちの反応と同じように、ドン引きしていた。
「美羽さん、油断しないでください、あくまでここはダンジョンですから……」
「……そうだね」
そうだ、ここはあくまでダンジョン……モンスターがいつどこで出るか……。
「み、美羽さん……」
「え? 何? 純ちゃん……」
「ま、前……」
「前? ……あっ」
私たちの目の前……そこには、モンスターがいた。
しかも、ただのモンスターではない……こいつは……。
『こいつ……ゴーレムか?』
『で、デカすぎんだろ……』
『やばい……鳥肌立ってきた』
巨大すぎるゴーレム、それが、目の前にいた。
最初は壁と同じ色をしていて気づかなかったが……いざ、そこにいるとわかると、恐怖で身が震えてきてしまった。
ど、どうしよう……怖い。
こ、こんな奴と……戦えるのであろうか? ……そんな風に考えていると、私の手に、何かが触れたような気がした。
ふと隣を見ると……純ちゃんがいた。
「美羽さん、大丈夫ですよ、今まであんな敵と一緒に戦って来たじゃないですか」
「純ちゃん……」
「それに……今の僕は、昔の僕とは違います……美羽さんだってそうでしょう?」
そうだ、前までの私たちとは違う……あんな奴、ぶっ倒せるよね!
『きゃああああああ! 純様カッコいいいいいいいいい!!』
『頑張れ! 純ちゃん!!』
『2人なら絶対できるよ!』
よーし! じゃ、私頑張っちゃおうかな!
「皆さん! 目を離さないでね! 一瞬でぶっ倒しちゃうから!」
「そうですね! 行きましょう!」
私たちは拳を構え、奴に向かって走り出した。
奴も私たちの存在に気付いたのか、その巨大な腕を振り下ろしてきた。
その攻撃を読んだ私たちは、お互いに散り、避けた。
「ふぅー危ない危ない……」
あとちょっとでペチャンコになるところだった……。
とにかく私たちも攻撃を……あれ?
「砂煙から……何か出てる?」




