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旬が過ぎたVtuber、企業案件でダンジョンに潜ったら、イケメン男装麗人とコラボすることになった件  作者: 立風館幻夢
第5章 討伐、そして伝説へ

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第82話 開発部

 エレベーターに乗り、私たちは開発部へと案内された。

 フロア内は騒然としていて、中の人達は、部外者である私たちが来ても見向きもせず、電話対応をしたり、せわしくなくフロア内をうろうろとしていた。

 まぁ、事態が事態だし、対応に追われてるよな……。


「ちょ、ちょっと待ってください! い、今から渡すものを……きゃあ!?」


 下山さんは何かを取りに行こうとしたが……うろうろしていた同じ部署の人にぶつかり、転倒しそうになった。

 咄嗟に2人を私と純ちゃんが支えた。


「あ、すみません! ちょ、ちょっと急いでるんで!」

「あ、はい、お気をつけて」


 私が支えた人は携帯を片手にフロアの奥へと向かった。

 一方で……


「大丈夫ですか?」

「あ、はははははは、はい……」


 下山さんは純ちゃんが支えていた。

 下山さんはそんな純ちゃんを見て……顔を真っ赤にしていた。


「あ、と、とりあえず! 用意するので、あ、あそこの応接室までお願いします! あ、案内できなくてすみません!」


 下山さんは掌で、「応接室」と書いてある扉を指した。

 まぁ、フロアがこんなんじゃ、しょうがないよね。

 私たちは応接室へと向かい、下山さんが来るのを待った。

 ……しばらくすると、下山さんが沢山の資料と……アタッシュケースを持ってきた。


「お、お待たせしました……の、飲み物も……」

「あ、ありがとうございます……」

「お、おかまいなく……」


 下山さんは持っていたものを机にドサッと乗せ、ポケットから缶のエナジードリンクを三本取り出した。

 飲まないわけにもいかないので、いただくことにした。


「それで……渡したいものとは?」

「は、はい! ま、まずは、これです!」


 そう言うと、下山さんは、アタッシュケースを弄り始めた……。


「あ、あれ? 鍵の……ば、番号……なんだったっけ?」

「ちょ、ちょっと……」


 いやいや、そこはちゃんと覚えててよ……。


「あ! 思い出した!!」

「うおお!?」

「あ、す、すみません……い、今開けますね……」


 下山さんはアタッシュケースを開け……中身を見せてきた。

 その中身は……。


「こ、これ……」


 腕輪と……携帯電話……しかも、私の奴と瓜二つ……。


「は、はははははは、はい! バーチャルチェンジャー……井上さんのやつです!」

「ぼ、僕の?」


 なんと……純ちゃんの分のバーチャルチェンジャーだった。

 え? ってことは、純ちゃんもVtuberに? ていうかアバター持ってたっけ?

 そんな疑問を解決するかの如く、下山さんは資料を取り出した。


「こ、こここここここここ、これが、井上さんのアバターです!」


 そう言って見せてきた資料には……全身赤い鋼鉄で覆われた……まるでアメコミのヒーローみたいなスーツに、フチなしのゴーグルサングラスを付けたカッコいい赤毛の人物が描かれていた。

 これ……純ちゃん?


「か、かっこいい……」


 私は、思ったことをつい口にしてしまった。

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