第72話 サーバールーム
「こんなところに……エレベーター?」
フロア奥の目立たない所、そこにエレベーターがあった。
エレベーターのボタンの部分には「地下10階サーバールーム、関係者以外立ち入り禁止」と書かれていた。
「地下の……サーバールームか」
地下10階にあるサーバールーム……そこはまだ探していない。
「立ち入り禁止か……でも、四の五の言ってられないね」
僕は下のボタンを押した。
ボタンを押すや否や……エレベーターは1秒も待たずにやってきた。
少々困惑してしまったが……早速乗り込み……B10のボタンを押した。
扉が閉まると……ビルの各階へ行くエレベーターとは違い、かなり高速で動いているのが、感覚で分かった。
ここは……普通の場所ではない、そう語り掛けるかのようだった。
1分も待たず、エレベーターは目的の階へと到着した。
扉が開くと……やはりサーバールームなだけあって、巨大な直方体の機械たちが、駆動音を鳴らしながら動いていた。
明かりはそこまで行き届いていないのか、少々薄暗かった。
「特段、変わった様子は無いかな?」
人っ子一人いる様子はないが、まだ探していないのはこの階だけ……僕はスマホのライトを使い、足元を照らしながら進んでいった。
やはりサーバールームなだけあって、足元にはコードが散らばっており、何度か転びそうになってしまった。
危ない危ない……気を付けて進まないとね。
フロアをくまなく探してみるが……独断替わった様子は無かった。
「気のせい……だったのかな?」
やはりこのビルの中にいるというのは僕の勝手な憶測で、外出しているのかもしれない。
「戻ろうかな……」
なんだかこのフロア気味が悪いし、関係者以外立ち入り禁止だからさっさと出ないと……と思ったその時。
「……あれ?」
サーバーの機械の間……狭いながらも何か通路があるように見えた。
そこは薄暗いどころか真っ暗で、まるでダンジョンの狭い通路のようだった。
「……行ってみるか」
謎の好奇心が働いた僕は、慎重にその中へと進んでいった。
道を照らしながら進んでいった……が暗闇が晴れる様子はない。
「このフロア……こんなに長かった?」
通路の長さは明らかに長かった。
一体どこまで続くのかと思い、少々足早に進んでいった……すると。
「……あれは?」




