第69話 王子の奉仕
「お湯かけるよー」
純ちゃんの髪にお湯をかけてあげると……先ほどのべた付いた状態とは程遠い状態になった。
うん、やっぱり純ちゃんはこんな感じだよ。
それじゃあ、私も体洗って……。
「み、美羽さん……」
「何? 純ちゃん」
「ぼ、僕……体……洗います」
「え?」
いや、大丈夫?
流石に今の状態の純ちゃんにやらせるのは……。
「い、いいから、純ちゃんは浴槽入って」
「だ、ダメ……ですか?」
……あぁもう! しょうがないなぁ。
「わかったよ、じゃあお願い」
「はい……」
……あれ? 純ちゃん……ちょっと……笑った?
「じゃあ……洗いますね」
「うん」
純ちゃんは先ほど私がやったように、私の体を磨き始めた。
なんか純ちゃん……力を籠めずにやっている影響か、かなりくすぐったい。
「あの……胸……洗いますよ」
「あ、うん……」
ど、どうしよう……ただ洗ってもらうだけなのに妙に緊張してしまう。
だって胸部だよ? しかも同性とはいえ他人に……。
「じゃあ……行きます」
純ちゃんは……先ほどの様に、優しく洗い始めた。
……やはりくすぐったい……それに……なんか変な気分にもなってしまう。
先程の純ちゃんも同じ気持ちだったのだろうか? だとしたら……なんか、申し訳ない気持ちになってしまう。
「じゅ、純ちゃん!」
「は、はい!?」
「も、もう……大丈夫だから……」
「あ、はい……」
流石にこれ以上やられると、限界だ……。
純ちゃんは私の全身についている泡をシャワーで流してくれた。
「それじゃあ……次……髪の毛……」
「うん、お願いね」
純ちゃんはシャンプーを掌に乗せ、私の髪の毛を洗い出した。
髪の毛の根元から、毛の先まで。
やさしく……まるで子犬をあやす様に撫でてくれた。
「こ、これで……大丈夫ですか?」
「うん、大丈夫だよ」
「じゃあ……シャワー……」
純ちゃんは再びシャワーを出し、私の髪の毛に着いた泡を流してくれた。
……なんか純ちゃん、最初の時よりも口数が増えてきたような気がする。
元気になってくれたのかな? だったら嬉しいかも。




