表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
旬が過ぎたVtuber、企業案件でダンジョンに潜ったら、イケメン男装麗人とコラボすることになった件  作者: 立風館幻夢
第4章 動く陰謀

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

65/116

第61話 喫茶店

 数日後……。

 私は下山さんに指定された喫茶店へと足を運んだ。

 ここはセンテンドーの東京支社の目の前にある……都内一等地の喫茶店だ。

 恐らくコーヒー一杯で1000円とか普通に飛ぶだろう……覚悟するか。


「いらっしゃいませ」

「あの……人と待ち合わせをしていまして……」

「会川様ですね、お話は存じております、こちらへどうぞ」

「あ、はい……」


 店員さんは私が名前を名乗ろうとしたその時、まるで予知していたかのように私の名前を出し、席へと案内された。

 下山さん、既に話を通していたのかな?

 案内された席は……ちょっと高めなお店にありがちな個室の席だった。

 中には、そんな高級なお店とは全く釣り合わない、地味目のパーカーに地味目なジーンズをはいた、眼鏡を掛けた女性が座っていた。

 この人が……下山さん?


「あ、と、とととととととととと、突然、よ、よよよよよよよ、呼び出してしてしてしてして……」


 ……下山さんは緊張しているのか、私が個室に入るや否や、即座に立ち上がり、頭を何度も下げた。

 言葉にも呂律が回って無く、同じ言葉を何度も繰り返していた。


「あ、あの……落ち着いてください」


 私は冷静に彼女の肩を優しく叩き、犬をあやすように座らせた。


「あ、すすすすすす、すみません! わ、私……あんまり、人と……話したこと無くて……も、もももも、もしかしたら、失礼な事、言っちゃったりとか、不愉快な思い、させちゃったりとか……その……ごめんなさい!!」

「いや、貴方何も悪いことしてないですよね!?」


 どうやら下山さんはかなりのコミュ障らしい。

 私も人と話せない方だけど、流石にこのレベルは……。


「と、ととととととと、とりあえず、せ、席へどうぞ……お、お飲み物は、既に注文したので、す、すすすす、すぐ来るかと……あ、でも、もしかしたら、嫌いな飲み物だったり……」

「い、いえ! 別にいいですから!」


 正直今喉乾いてないし、コーヒーだろうがお茶だろうが、こういう店の飲み物は値段相応で美味しいに決まっている。

 チラッとメニュー表を見たら、コーヒー一杯で900円……今後よほどのことがない限り来ることはないだろう。

 私たちはお互いに自己紹介を済ませ、しばらくすると、店員さんがコーヒーと茶菓子を持ってきた。

 この茶菓子もきっとめちゃくちゃ高いんだろうな……2人合わせて5000円は行くだろう、多分。

 ……私は早速コーヒーを口に含んだ……美味しい、けど、私はインスタントで十分かな……。


 ふと、下山さんを観てみると、茶菓子にもコーヒーにも手を付けず、ただ下を見てモジモジとしていた。

 ……この人、何のために私を呼んだんだ? しかもこんな高級なお店に……ちょっとこっちから切り出すか、埒が明かないし。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ