第47話 新たなダンジョン
「と、いうわけで、本日の配信はここでおしまい! 皆さまこれにて後免!」
『今日も良かったよ! ¥500』
『またね! ¥3000』
『これにて後免! ¥10000』
センテンドーランドでの配信から1週間。
そろそろ新規の視聴者さんも落ち着いてきたが、それよりも投げ銭や同接者数は衰えること無く、安定してきたように見えた。
「今は安定してるけど……そろそろアクション起こさないとダメだよね……」
いつまた同接者数が堕ちるか分からないし……そろそろもう一回ダンジョン配信でもしようかな?
でもこのバーチャルチェンジャー……もっといい使い道あると思うんだよね、折角Vtuberが現実に出てきたっていう凄い発明なのに。
「そういえば最近の流行り……なんだろうな」
私はサグッターを開き、今の流行りを調べてみた。
こういう流行りをリサーチして実行するのも、配信者として大事な仕事だ。
どれどれ……最近の流行りは……トレンド見てみるか。
『ダンジョン』
『街中』
『数年ぶり』
『日本滅亡』
……え? な、なにこのワード……。
試しに一番上のトレンドをクリックしてみた。
『買い物してたらダンジョンみたいな塔が出てきたんだけど!?』
『おいおい! あんなダンジョンあったか!?』
『早く自衛隊なんとかしろよ! ダンジョン配信者もこういう時こそ動けよ!』
ポストを見てみると、ビル群や住宅街に、ダンジョンのような塔が立っている写真で埋め尽くされていた。
まだダンジョンは真新しく見え、ポストの反応から、それまでその場所になかったことが分かった。
様々な地域からそんなポストが出てきたので、私は唖然としてしまった。
「ど、どうしよう……どうなってるんだ、これ?」
じ、実家のお母さん、大丈夫かな? そ、そういえば純ちゃん! 純ちゃんは!?
私はDMを開き、純ちゃんにメッセージを送った。
多分大丈夫だと思うけど……無事でいて……純ちゃん……。
『僕は大丈夫です! 美羽さんは大丈夫ですか?』
よ、良かった……純ちゃんは無事なようだ。
『私は大丈夫! 凄い心配したよ!』
『僕も美羽さんが無事でよかったです! 今から新しく現れたダンジョンに向かいます! 美羽さんも行きませんか?』
あ、新しいダンジョンか……正直、怖いから行きたくないけど、でも、純ちゃんの事……凄い心配だし、私も行こうかな!
『うん! どこに向かえばいい?』
『ありがとうございます! 今、錦糸町駅に向かってます!』
『錦糸町駅ね! 今から向かうから!』
よし、ここからさほど遠くない場所だ……電車、動いてるよね?
最悪歩いて向かえばいいや! とにかく急ごう!
私は荷物を纏め、錦糸町駅へと急いだ。




