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旬が過ぎたVtuber、企業案件でダンジョンに潜ったら、イケメン男装麗人とコラボすることになった件  作者: 立風館幻夢
第2章 2回目のコラボ、テーマパークでデート

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第46話 帰路と次なる陰謀

「それじゃあね、純ちゃん」

「はい!」


 センテンドーランドの駐車場、私たちはここで一旦お別れとなる。

 なんだろうね、一緒に抱き合った影響か、凄く名残惜しく感じてしまう。


「にしても、ここまでよくバイクで来れたね……寒かったでしょ?」

「あはは、寒さなんて、慣れてしまえばどうってことないですよ!」

「そりゃあなたはね……」


 片や自衛隊で訓練を積んだ上に、今なお現役でダンジョン配信やってる人にとっては、バイクの寒さなんて大したこと無いのか……。


「それにしてもほんとにいいんですか? 駅まで送っていきますけど?」

「いやいいよ、そのためだけに遠回りさせるのは申し訳ないし」

「そうですか……」


 私はコラボを照り付けた側だし、ここで世話になるのはちょっと違うだろう。


「それじゃ、帰ったらDMで連絡します!」

「うん! 気を付けて帰ってね! 純ちゃん!」

「では!」


 お互いに手を振り、私は純ちゃんを見送った。

 純ちゃんは夕日の輝きながら、段々と小さくなっていった。

 純ちゃん……大丈夫だと思うけど、事故らないよね?

 なんか心配だな……。


「純ちゃん……」


 なんで私……純ちゃんの事ばかり考えてしまうのだろうか?

 私……純ちゃんの事、どう思ってるんだろう?

 コメント欄とかでは、「ミウジュンてぇてぇ」とか書かれるけど……そういうこと言われると余計に意識してしまう……。

 純ちゃん……。


「……って、私も駅に向かわなきゃ!」


 よくよく考えたらここ、駅と反対側じゃん! い、急いで駅に向かわないと! この辺の電車って本数少ないし……次乗り遅れたら1時間以上待つ羽目に……。


「い、急がなきゃ!!」


 私はキャリーケースを転がしながら、駅へと急いだ。



『うん……と、いうわけで、センテンドーランドの配信、いかがでしたか? きょ、興味のある人は概要欄の購入ページをご覧くださぁい……それでは、百地美羽と……』

『井上純でしたー! みなさん、まったねー!』

『こ、これにて後免……』


 暗い部屋、電灯が一つも点灯していなかったが、モニターの画面だけは光り輝いていた。

 そんな光り輝く画面を、1人の女が呆然と見つめていた。

 女は、美羽と純の配信を最初から最後まで見ていた……。

 配信が終わると……女の口元がゆっくりと上がった。


「ふ、ふふふふ……」


 やがて女は、肩を揺らし……笑い出した。


「そう……それでいい……そうやって楽しめばいいさ……皆が楽しむほど……こちらとしても有利に事が運ぶ……」


 女は配信を最後まで見届けると、ゆっくりと立ち上がり、部屋の外に出た。

 そこから何かを突き動かされるように、エレベーターへと向かった。

 女は「B10」のボタンを押し、エレベーターは高速で下へと下がる。

 目的の階に到着し、ゆっくりと扉が開くと……そこは、巨大なサーバールームだった。


 慣れた足取りで、女は奥へ奥へと歩き出した。

 巨大なサーバー群の奥……そこに、一昔前のコンピューターと、それとは時代の差がありすぎるスマートフォンが机の上に置かれていた。


「さぁて……そろそろ……次の工程へ入ろう……」


 女は、スマホを高く上げ、大きく笑った……。

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