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旬が過ぎたVtuber、企業案件でダンジョンに潜ったら、イケメン男装麗人とコラボすることになった件  作者: 立風館幻夢
第2章 2回目のコラボ、テーマパークでデート

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第45話 別れのハグ

「その、そういえば、ちゃんとお礼を言ったこと無いなって思って……」

「そ、そう?」

「はい……ずっとダンジョン配信ばっかりで、こういう配信を行ったことが無かったので……その……とても楽しかったです!」

「……うん! 私も楽しかったよ! 純ちゃん!」


 それは嘘ではない、今回の配信は、叫びまくったりビビりまくったりと波乱万丈であったが、とても楽しい配信だった。

 叫びすぎて喉がカラカラになってしまったが……些細な問題だ。


「その……美羽さん」

「……何?」

「は、ハグとか……してもらえませんか?」

「……え?」


 な、何言ってるのこの子?


「いや、これからまた……コラボする機会……あるかどうかもわかりませんし……」

「……」


 なんだろう、そういう言い方されると……。


「……純ちゃんは、もう私とコラボしたくないって言いたいの?」

「ち、違いますよ!」


 純ちゃんは否定を表すかのように顔を真っ赤にした。


「ぼ、僕は、その……また美羽さんとコラボしたいとは思っていて、なんですけど……」

「……」


 なんだよもう、じれったいな。


「ようするに、またコラボしたいとは思っているけど、コラボする機会があるかもわからないから……別れのハグをしたいってこと?」

「は、はい!」


 別れのハグってのもどうかとは思うけど……まぁいいか。


「ほら」


 私は両手を広げ、純ちゃんを出迎える準備を整えた。


「うぅ……美羽さぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」

「な、なに!?」


 両手を広げ、数秒も経たないうちに、純ちゃんは私の体にダイブしてきた。


「ど、どうしたの急に!?」


 あまりに突然の出来事に、私は困惑してしまった。

 ていうか、慎重さ考えてよ! 危うく転びそうになったんだけど!


「怖かった! 絶叫マシンめちゃくちゃ怖かったよおおおおおおお!!」


 えぇ!? まだそれ引きずってたの!? って言うかどんだけ苦手なのよ!


「ほ、ほら、もう配信終わったんだからさ……」

「お化け屋敷の時はずーっと平然装ってましたけど、本当は叫びたくて仕方が無かったんですよおおおおおおお!!」

「そ、そう……」


 どんだけ絶叫マシンにトラウマ持ってるのよ……。


「さぁ、ほら歩いて、家に帰るんでしょ?」

「は、はい……で、でも……しばらくこうさせてください。

「い、いいけど……」


 出口の前、私たちは誰もいない中、抱き合った。

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