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旬が過ぎたVtuber、企業案件でダンジョンに潜ったら、イケメン男装麗人とコラボすることになった件  作者: 立風館幻夢
第2章 2回目のコラボ、テーマパークでデート

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第35話 ZEKKYOU

「さぁて! 最初はこれ! 『ZEKKYOU』です!」


 入場ゲートを潜り、最初に向かったのはZEKKYOUというバイク型のジェットコースターだ。


「このコースターはセンテンドーランドの中でも最も新しいアトラクション! バイク型のコースターに乗り込んで、前後に動く激しいコースターです!」

「み、美羽さん……これを最初に?」


 純ちゃんは怯える子どものように、私の腕を掴んでいた。

 コースターの説明にビビっているようだが、心配はいらない、何故なら……


「純ちゃん! 大丈夫だよ! このコースターは、『この施設の中では』一番楽だから!」

「あくまでこの中ではですよね!?」


 そうだ、このコースターは、『センテンドーランドの中では』楽な方だ。

 スピードも高低差もカーブも、他のコースターと比べたら少ない方である……だからと言ってジェットコースター慣れをしていない人にとってはつらいだろうが。


「さぁ純ちゃん! 行くよ!」

「は、はい……」


 私は青ざめた顔の純ちゃんを引っ張り、アトラクションの中へと入っていった。


『これ乗ったことあるけど普通に辛い』

『このコースター結構楽しいよ、ちょっと物足りないけど』



 人ごみも無く、スカスカの通路を通り抜け、私たちはスタッフさんから安全対策を聞き、コースターの前へと歩き出した。


「それでは、持ち物は全てロッカーに預けてくださーい!」


 係員さんが私たちにそう呼び込んだ。

 も、持ち物かぁ……。


「美羽さんは持ち物とか、大丈夫ですか?」

「そ、そうだね、外せる装備は外しておかないと……」


 携帯を操作し、刀やその他装飾品を外した。

 そして……覚悟を決め、バイクへと乗り込んだ。


「どう? 純ちゃん……怖い?」

「……」


 純ちゃんはただただ正面を見て、沈黙していた。

 どうやら相当緊張しているらしい。


『バイクにまたがる純様カッコいい!』

『返事が無い、ただの屍のようだ』

『イノジュンびびりすぎて何とも言えない状況になってて笑う』


 コメント欄は純ちゃんを心配する声、イジる声で埋まっていた。

 ……なんか純ちゃんがかわいそうに見えてきた……これじゃあ配信にならないから、なんとか元気付けてあげよう。


「……大丈夫だよ、純ちゃん」

「……美羽さん?」


 私は手を伸ばして、純ちゃんの片手を握りしめた。


「配信前に言ったでしょ? ……今日はずっと一緒だって」

「……」

「どんなことになっても……ずっと一緒だからね、純ちゃん」

「……はい!」


 純ちゃんは私の言葉を聞くと……いつもの満面の笑みを見せてくれた。


『ずっと一緒!?』

『これもう告白だろ』

『配信前に告白したのか』

『やっぱミウジュンなのか?』


 ……どうしよう、コメント欄がまたもそっちの方向に行ってしまっている。


「いや、違うからね!? 別に私たちは……」

『それでは、ZEKKYOU体験スタート!!』


 否定しようとしたその時、掛け声と共にバイクが動き出した。

 咄嗟に私はハンドルを握りしめ、安全な体制を取った。

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