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旬が過ぎたVtuber、企業案件でダンジョンに潜ったら、イケメン男装麗人とコラボすることになった件  作者: 立風館幻夢
第2章 2回目のコラボ、テーマパークでデート

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第28話 純の過去

「そ、そういえば純ちゃんは、なんでダンジョン配信をやろうと思ったの?」


 私は咄嗟に思い付いたことを口にした。

 だが、気になることではあった、なぜ純ちゃんはダンジョン配信をやっているのか、自衛隊のままでも配信はできなくてもダンジョンは探索できるわけで、なぜそれをやろうと思ったのか……。


「気になりますか? そういえば、配信でも少ししか話してなかったなぁ……いい機会だから、僕の昔について話しましょう! 少し長くなっちゃうかもしれませんけど……」

『お、イノジュンの過去?』

『純様の昔話気になる!』

『聞かせて!』


 コメント欄も盛り上がりを見せていた。

 どんなことを話してくれるんだろう……。


「僕が元自衛隊員だってことは知っていますよね?」

「うん、そこでダンジョンの知識を得ているっていうのは聞いたことあるよ」


 それは純ちゃん自身が公表している経歴だ。


「まず、自衛隊になりたいって思った理由が、母親が自衛隊員だったってことと……『誰かを救う存在になりたい』と思ったからなんですよ」

「……誰かを救う?」

「はい、実はそう思った経緯が結構複雑でして……」


 純ちゃんは恥ずかしそうに頬をかいて、自分の過去を語りだした。


「まぁ、この見た目で分かると思うんですけど、実は僕、性別について悩んでいた時期があるんですよ」

「性別について?」

「はい、さっきも言った通り、母親が自衛隊で、家に帰ってくるのがほとんどなくて、家では主に父と弟と一緒だったんです、その影響で、男の子が好きそうなものが好きになったり、逆に女の子らしいものに興味が無かったりとか……悩み始めたのはちょうど中学生くらいの時です」

「へぇー……」


 純ちゃんは少々自虐気味に自分の事を語り始めた。


『中学かぁ、確かにそういうので悩む時期だよな』

『私も悩んだことあるよ!』

『ぶっちゃけ俺もちょっと悩んだ』


 コメント欄は同情の声で埋まっていた。

 うーん、私はそういうの無かった方かな? 忘れているだけかもしれないけど。


「ほんと、僕はなんなんだろうって……気持ちは男の子なのに、体は女の子……力では男の子には勝てないし、周りは僕を女の子で見る……正直、その頃が一番つらかったかなぁ」

「……」


 あまりに重い過去に、私はなにも言えなかった。

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