第18話 約束
「……今日は本当にありがとうございました、とても楽しかったです」
「こちらこそ! 突然コラボとか言ってごめんね!」
「いえいえ」
猟友会に戻り、魔石を換金した私たちは、その場で山分けし、着替えを済ませ……バス停で解散となった。
あーあ、もっとドラギタトークしたかったかも。
バスを待ちながらも、私たちは余韻のトークを楽しんでいた。
……にしても純ちゃん、趣味の話をする時、いい笑顔してるよなぁ……配信の時の笑顔は、安心させるような感じなんだけど、こっちの笑顔は素直に楽しんでいるような……年相応な雰囲気を感じる。
「あ、バス来ましたよ」
「もう? 早いね」
楽しい時間が過ぎるのはあっという間。
私は部屋に戻らなくてはいけない……明日も配信があるし。
あーあ……別に二度と会えないわけじゃないのに、なんか名残惜しいな。
「あ、あの! 美羽さん!」
バスに乗ろうとした矢先、純ちゃんが私の手を掴んだ。
じゅ、純ちゃんの手……暖かい……ってそうじゃなくて、急にどうしたんだろう?
「も、もしよければ、今度コラボしませんか? その……ゲーム配信……コラボとか……」
純ちゃんは恥ずかしながらそんなことを言ってきた。
あれ? 手が震えてない? 緊張してるの? 配信だとあんなにかっこいい王子様気質満載なのに?
なんか……かわいいな。
コラボ、ゲーム配信、うーん……そうだなぁ、純ちゃんとのトーク楽しかったし……。
「お客さん! 乗るの? 乗らないの?」
運転手さんが私に向かってそう言ってくる……おおっと、そういえばバスに乗らなきゃ。
「じゅ、純ちゃん、戻ったら連絡するから! ええっと、サグッターで!」
「は、はい!!」
「じゃ、じゃあね!!」
私は純ちゃんの暖かい手を離し、バスに乗り込んだ。
バスが出発し、私は純ちゃんに手を振った。
「純ちゃんとコラボかぁ……ふふふ」
私はどこか嬉しかったのか、バスの中でずっと純ちゃんの事を考えていた。




